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スタッドレスタイヤの空気圧、 ズバリ! 車の指定空気圧が最適です!

スタッドレスタイヤの空気圧、標準より若干少ないほうが接地面が大きくなってグリップ力が増し、アイスバーンには強いとか、高いほうが轍や雪道に良いとか言いますが、基本的にはそのタイヤを装着する車の指定空気圧が最適です。スタッドレスタイヤの空気圧について紹介します。

スタッドレスタイヤ

 スタッドとはかつて雪道用タイヤとして使われていたスパイクタイヤのスパイクピンのことです。路面へのダメージなどからスパイクタイヤが使用禁止となり、これに代わって「スパイクのないタイヤ」という意味でスタッドレスタイヤが使用されるようになりました。

スタッドレスタイヤ

 低温域でも軟らかさを保つゴムの採用、細かく刻まれたサイプと呼ぶ切れ込みのエッジ効果などにより、新雪路、圧雪路、そして凍結路など様々な路面状況で最大限のグリップを発揮するように設計されています。

 スタッドレスタイヤは、乾いた舗装路面や、単なるウエット路面での性能は一般のタイヤには及ばないこと、その性質上一般タイヤよりも経年劣化が早いことも忘れないでください。

タイヤの空気圧

 タイヤの空気圧は、車の運動性能に大きく影響する重要なポイントです。自動車メーカーでは、車の重量、振動や騒音、摩耗などの耐久性とさまざまな要素、そしてクルマの性格を総合的に考慮して、最適な空気圧を設定(指定空気圧)しています。

スタッドレスタイヤの空気圧

 このように指定空気圧は、操安性と乗心地、負荷能力を考慮して高速走行・乗車人員などによって、自動車メーカーが設定しており、取説かドア表示を見て確認できます。
 タイヤの負荷能力(タイヤ1本当りに負荷することが許される最大の質量)は空気圧とほゞ比例関係にあります。

 タイヤに入っている空気は、少なすぎても多すぎても、タイヤにダメージを与えてしまいます。空気圧下げるとタイヤの負荷能力の低下に繋がり、荷重に対するタイヤの負荷率が上がり、タイヤが熱を持ちすぎてしまいますし、剥離やコード切れの原因にもなります。また、空気圧を上げると、衝撃傷や切り傷を受けやすくなってしまいます。

スタッドレスタイヤの空気圧

 スタッドレスタイヤも夏タイヤ同様、空気圧の管理は快適性や安全性を得るために大変重要です。空気圧の加減により、スタッドレスタイヤの効きや乗り心地は変わり、本来のタイヤ性能を発揮できないこともあります。

 また、保管していたスタッドレスタイヤは、保管前に空気を抜いていなくても自然に空気が抜けているケースがほとんどです。そのままの装着、走行ではバーストなどを起こす危険があります。さらに磨耗状態によってはローテーションがお勧めのケースもあります。但し、磨耗が著しく激しい場合(プラットホームの露出など)には新品への交換が必要になってきます。

スタッドレスタイヤの空気圧

 このようにスタッドレスタイヤも、夏タイヤ同様に空気圧の点検が必要です。その際の空気圧点検は、走行直後では熱によって空気圧が高くなっていますので、走行前のタイヤが冷えている時に行ってください。よく「ガソリン給油時にタイヤの空気圧を点検しましょう」と勧めていますが、ガソリンスタンドへ行くということは、車が走行しタイヤが熱くなっている状態です。エアーゲージはそんなに高価のものではありません。ぜひ常備し、走行前に空気圧を点検してください。

スタッドレスタイヤの空気圧過多/不足のデメリット

スタッドレスタイヤの空気圧

 スタッドレスタイヤの空気圧が低いと、燃費が悪くなる傾向があります。またトレッドの両端だけが擦り減る偏摩耗の原因になります。さらに、車の走行安定性も低下しますし、タイヤのたわみが大きくなり、操縦安定性も低下します。空気圧不足のスタッドレスタイヤで高速走行すると、最悪の場合、バーストし大事故につながる危険性もあります。

スタッドレスタイヤの空気圧

 逆に、スタッドレスタイヤの空気圧が高いと、タイヤの中央部分だけがが極端に減ってしまう偏摩耗の原因になりますし、トレッドが痛みやすくなります。また、スタッドレスタイヤが跳ねるようになり、車の乗り心地が悪化します。

 スタッドレスタイヤは、全体的に柔らかいゴムでできているので偏摩耗が起きやすいです。時々、スタッドレスタイヤの減り具合を確認して偏摩耗がないか気を配ってください。

スタッドレスタイヤの適正空気圧とは

スタッドレスタイヤの空気圧

 スタッドレスタイヤはアイス路面の場合、空気圧を微妙に下げることで接地面が増しグリップ感への効果が期待されることも。反面、ドライ路面での高速走行が多い人には、空気圧を上げブロックの剛性感が得られるし、燃費も良い、と効果が謳われています。

スタッドレスタイヤの空気圧

 スタッドレスタイヤの場合、微妙な空気圧設定ではワンポイント性能への効きを期待させるものがあります。しかし、冬の日常走行では、雪路、アイス路面、ウェットそしてドライなど様々な路面環境が待ち受けています。その際、いずれかのワンポイント性能への得意性では、それ以外の状態の時に安全性への期待感が逆に悪化するということになります。

スタッドレスタイヤの空気圧

 しかし、その時々の路面状態に合わせて、その都度空気圧を変更することは難しく、現実的でもありません。やはりスタッドレスタイヤの性能を総合的に発揮させるには、空気圧を車の指定空気圧にすることです。このことはタイヤメーカーも推奨しています。

まとめ

 スタッドレスタイヤにおいても気遣いは大切です。それにより快適と安心安全を得ようとするなら日常的にタイヤの点検をしましょう。使用限界を超えたタイヤは早めに交換しましょう。

スタッドレスタイヤの空気圧

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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