自動車保険の基礎！ノンフリート等級制度についてご説明します！！

自動車保険の等級制度の前に、そもそも自動車保険ってなんでしょう？
自動車保険とは損害保険の１つで、自動車の利用に伴い発生する損害を補償するものです。
大きく分けて自動車保険には自賠責保険と任意保険の2種類があります。

自動車保険のうち自賠責保険は強制保険とも言われ、すべての自動車（バイクも含む）と原動機付自転車を運転場合に絶対に加入しておかなければいけない保険です。
”自動車損害賠償保障法”という法律で定められています。
法律で定められているのですから当然厳しい罰則があります。必ず加入してください。
また車検も自賠責保険の証明書がないと受けることができません。

自賠責保険に未加入で車を運転した場合は1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。無保険での運転は違反点数6点が加算されるので、即免許停止となります。
自賠責保険の証明書を所持していないだけでも30万円以下の罰金が科せられます。

自動車保険のうち任意保険とは、文字通り加入者が任意で加入する保険です。
ただし、事故を起こした場合に被害者への賠償額は自賠責保険だけで足りない事が多いので、加入するのをおススメします。
任意とはいえ7割以上の人が加入していますが、まだまだ加入率が低いのではと思います。
事故はいつ何時誰が加害者になるかわかりません。
任意保険にも加入しましょう！！

日本では自動車保険にノンフリート等級制度というものを採用しています。
ノンフリートとは、契約者の保有・使用する車の契約台数が9台以下の場合がノンフリート契約となります。
10台以上の場合にはフリート契約というまったく違った考えの保険が適用されます。
10台以上ですから法人契約などが多く、個人で契約する場合はほぼノンフリート等級制度適用されます。
ではノンフリート等級の等級とは、自動車保険の割増や割引のランクの事を言います。

自動車保険がノンフリート等級制度が採用されているのはわかりました。
では、ノンフリート等級制度についてご説明します。
自動車保険の契約者の事故歴に応じて自動車保険料の割引（割増）を適用する制度で、等級は1等級～20等級までの20ランクあります。

自動車保険にはじめて加入する際は通常6等級からのスタートとなります。
ノンフリート契約では1年間無事故の場合は翌年は1等級UP、事故があれば等級はDOWNします。
つまり等級が高いほど割引率が大きくなり、等級が低いほど割引率が小さくなります。1～3等級では自動車保険料は割増になります。

事故で自動車保険を使ったら翌年の等級がダウンします。
では、1回の事故で等級はどれだけダウンするのでしょう？！
自動車保険の等級ダウンに該当する事故には、「３等級ダウンの事故」、「1等級ダウンの事故」があります。
自動車保険を利用すると必ず等級ダウンするわけではありません。
代車費用請求の特約など1部保険を利用しても等級ダウンに当たらないものもあります。
ご自身の契約内容をご確認ください。

自動車保険を使う事故はたいていこの3等級ダウンの事故になります。
自動車同士の衝突、単独の物損事故、人身事故などが該当します。

1等級ダウンの事故とは、車両盗難や自然災害などによるもの、飛んできた小石になどによるもの、いたずらなどの人為的ものなどが該当します。

事故で自動車保険を適用すると等級ダウンします。
無事故の人と事故有の人では同じ等級でも割引率は異なります。
では、事故有の適用期間はいつまでなのでしょう？
3等級ダウンの事故で等級ダウンした場合は、3年間は事故有等級の割引が適用されます。
事故を起こしてから無事故期間が3年になると、無事故等級の割引に戻ります。
同様に、1等級ダウンの事故で等級がダウンした場合は、1年間は事故有等級の割引率となります。

ちなみに事故有等級の期間にまた事故なんてことがあった時の事故有等級の適用期間はどうなるのでしょう？
3等級ダウン事故なら3年、1等級ダウン事故なら1年が加算されます。
ただし、際限なく加算されるのではなく最長6年適用されます。

自動車保険の等級について調べてみて、自動車保険の仕組みの基本のところはわかっていただけたかと思います。
自動車保険を他社に乗り換えるときも等級は引き継げます。
もちろん割増の等級も引き継がれますので、自動車保険使っちゃったから他社に乗り換えてリセットとかにはなりませんのでご注意ください。

自動車保険もかけっぱなしではなくこの機会に自分にあったもの、価格は適正か見直してみてはいかがでしょう？！