車のエンジンのオーバーホールに関するまとめをしてみました！

今回は車のエンジンのオーバーホールについて紹介しますが、そもそもオーバーホールとは一体どういうことなのでしょうか。
これを知っておくだけで、車を安全点検などに出した際に「あなたの車をオーバーホールしましょう」と言われても「オーバーホールって何！？」と焦ることはないでしょう。

オーバーホールとは簡単に言うと「分解点検」のことです。

例えば、装置を分解してゴミが有れば掃除し、消耗した部品が有れば修理、交換し、グリスアップして組み立てるという作業のことです。
つまりは性能が落ちてしまったら、オーバーホールとしてまた復活させましょうというイメージです。

オーバーホールとは車に限らず、様々なところで使われる言葉だと思います。
例えば、時計などもそうですね。
今回は車に関するオーバーホールを紹介します。

車だとエンジンのオーバーホールだけでなく、ブレーキのオーバーホールとか、車高調のオーバーホールとかいろいろあります。

では、車のエンジンのオーバーホールについて紹介していきます。
まず、車のエンジンのオーバーホールはいつ行うのでしょうか。

車のエンジンのオーバーホールは滅多に行う物ではありません。
車のエンジンはエンジン自体の寿命が30万～50万キロに設計されているためです。
30～50万キロもの距離を車で走ろうと思うと、そうとう長い期間車に乗らなければなりませんね。

ですが、車のエンジンの寿命はあくまでも目安です。
以下のような症状が車に起こった場合、それがたとえ10万キロでもこの車のエンジンの寿命を迎えたということです。
車のエンジンのオーバーホールを行う目安となる症状は、次のような症状で判断が可能です。

・エンジンからオイルがしみ出している。
・エンジンオイルの減りが早くなる。
・急坂の登坂や急加速の時に加速が鈍い。
・マフラーから白い煙が出る。

このような症状が出た場合に一般的にオーバーホールを行う必要があります。

次は車のエンジンのオーバーホールではどんな作業をするのか見ていきましょう。

車のエンジンのオーバーホールでの一般的な作業は、エンジンを分解してガスケットを交換することです。
ガスケットとは、エンジンの部品と部品の間に取り付けられている物で、部品同士の隙間を埋めて空気やオイルが浸入したり漏れたりするのを防ぐ部品です。
ここが劣化することでオイルがにじんだりするのです。

エンジンの全ての部品を分解して、ガスケットを新品にすることがオーバーホールの主目的です。
上の写真に写っているたくさんのガスケットをすべて交換していきます。

また、分解した際にエンジンオイルに含まれる金属片が固まったスラッジを洗浄してやります。
必要に応じて動きが悪くなったピストンやバルブなどの交換を行う場合もあります。

このようにオーバーホールとは車のエンジンの状態によって行う作業が変わります。
ですが、オーバーホールとは疲弊したガスケットを交換することで、本来の状態に回復することが目的なので、作業は違えど目的は同じです。

次は、オーバーホールを行うことで車のエンジンに効果はあるのでしょうか。

先ほども述べたようにオーバーホールとは、エンジンの本来の性能を回復するための作業なので、オーバーホール自体に性能を向上させる効果はありません。
しかし、エンジンの寿命が近くて性能が低下しているエンジンにオーバーホールを行うと、エンジンの当初の性能を回復するため、エンジンの性能が上がったように感じられることもあります。

積極的なエンジンの性能アップを狙って、オーバーホールのタイミングで、オーバーサイズのピストンやナトリウム封入のバルブなどに交換することもありますが、その分費用はかかります。

オーバーホールはエンジンにとって、車にとっていいことのように思われがちですが、タイミングを間違えると逆に性能を落としてしまうことがあります。

車のエンジンは金属同士の摩擦とそのバランスによって成り立っています。
そのためエンジンが寿命で性能低下する前にオーバーホールしてしまうと、逆にエンジンのバランスが崩れて性能が低下することもあります。

エンジンのオーバーホールは場合によっては性能が低下するリスクもありますし、費用もかかる物なので、実施のタイミングをよく考えて行いたいものです。

いかがでしたか。

車のオーバーホールにはタイミングが大切ということが分かりましたね。
ですが、もう距離も伸びているし、年数も長いからエンジンの性能が低下したら、もう走れないと思っていた人には目から鱗の情報だったのではないでしょうか。

ベストなタイミングできちんとメンテナンスしてやれば、愛車の寿命は格段に延びるのです。
車のエンジンのオーバーホールに関する記事を、ぜひ参考にしてみてください。