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車のセルモーターの修理は高い!でもこれが壊れたら車は動かないし…

車のセルモーターの修理費用ってどれくらいでしょう?そんなに高いなら、自分でセルモーターの修理を出来ないだろうか…?そんな事を考えている方に、軽くセルモーターの修理の裏側を見て頂こうと思います。一か八かの勝負になるかもしれません!

セルモーターの修理費用は?

セルモーターの修理費用はどれ位になるのか、修理方法別にまとめておきます。
車種によって上下すると思いますが、ここにあげてある修理費用は一般大衆車を前提としています。

・車屋さんで修理:    約50,000円
・リビルト品を自分で交換:約20,000円
・自分で分解して修理:   数,000円

自分でセルモーターを修理すると非常に安く済みますが、バラバラに分解するのと、交換部品の判断は自分でしなくてはならないので、非常にリスクはあると思います。
また、工具や電装用のグリスなどケミカル類も必要になりますので、慣れていないと非常に大変な修理です。

とりあえず、セルモーターを自分で修理したいと言う方に向けて、予備知識をまとめておきますので参考にして頂けたらと思います。

セルモーターの構成と作動について

ややこしいと思いますが、少しお付き合い下さい。
セルモーターの作動が理解出来ると、どこが故障しているのかがつかみ易くなるはずです。

セルモーターは大まかに分けて、「マグネットスイッチ部」と「モーター部」、「ピニオンギヤ部」から成り立ちます。

「マグネットスイッチ」はモーターに大電流を流しつつ、「ピニオン」を飛び出させる為の大きなリレーの様な物です。

そして「モーター」は「ピニオン」を介して、エンジンに回転力を与える強力なモーターです。

セルモーターの作動

スタータースイッチが入ると、プルインコイルとホールディングコイルに電流が流れ、同じ方向の磁力が発生しプランジャーが引き寄せられます。

この時、プルインコイルにはモーターを回す程の電流は流れないので、モーターは止まったままです。

メイン接点が入ると、バッテリーからの大電流がモーターを回転させます。

プルインコイルは、メイン接点によって両端の電圧が同電位になり磁力を失いますが、ホールディングコイルはスタータースイッチからの電流があるのでプランジャーは保持させたままになります。

スタータースイッチが切れた瞬間は、メイン接点からモーターへの流れは変わらずですが、メイン接点からプルインコイル、ホールディングコイルへと流れるようになります。

しかし、コイルは逆向きに巻いてあるので磁力は相殺され、リターンスプリングの力でプランジャーは戻され、メイン接点は離れる事になるのです。

セルモーターの作動を見て頂いて、何となくでもわかって頂けたでしょうか?
ホールディングコイルが切れたらどんな症状になるか?そしてどのように調べるのか?
頭に浮かぶようになるとしめたものです。

答えは、「コンコンコン」とピニオンギヤが出たり引っ込んだりします。
M端子を切り離した時、C端子〜アース間は導通がありません。

では、自分でセルモーターを修理したいと言う方に向けて、進んで行きましょう。

セルモーターの修理に必要なもの

工具とテスター


工具は必要ですが、特別な工具を必要としません。

テスターは車上での点検で電圧を追いかけるのに必要ですし、修理の際にもコイルの断線を見極める際に必要になります。
電圧と抵抗が測定できるものであれば、アナログでもデジタルでも構いません。

パーツクリーナー


セルモーターの内部はブラシの粉や、金属粉で大変汚れています。

また、摺動部にはグリスが塗られているので、それらを落とすためにも必要です。

電装グリス


セルモーターの点検・清掃・修理後、ギヤ部分や摺動部分に塗るので必要です。
ギヤ部分は塗ると言うより、盛ると言った方があってるかもしれません。

接点部分は塗らないのが原則ですが、腐食が心配ですから極薄く塗っておくのをおすすめします。

セルモーターの点検・清掃・修理

セルモーターの分解を始める前に、M端子を切り離すとコイル類の点検が出来るので、これをやっておく事で無駄な分解や清掃、そしてお金のかかる部品の注文を避ける事が出来ます。

セルモーターの分解前の点検が大丈夫ならば、早速分解してみましょう。
分解するとセルモーターの部品点数は、通常はこの程度の物になるはずです。

交換すべき部品を見落としてしまうかも知れないので、分解した部品を念入りに清掃しましょう。

後々分からなくなるといけないので、分解工程を画像保存するのをお忘れなく!

分解後やるべき点検・修理

セルモーターのコイル類、導通点検は念のためしておきましょう。
この時点でダメとわかれば、即リビルト品のセルモーターに切り替えます。

マグネットスイッチの点検・修理


磨耗度合いで、接点やコンタクトプレート(プランジャー)は交換。
それ以外はヤスリで修正する程度の修理で大丈夫です。

コイルは導通点検でダメならば、マグネットスイッチ一体で交換した方が早いと思います。

・コイル2ヶ所:       導通あり

アーマチュアの点検・修理


アーマチュアコイルの断線やショートはなかなか考えにくいのですが、折角ばらしてあるので点検しておきましょう。
点検前にコンミュテーターの肌をヤスリで整えておきます。

・隣のコンミュテーター間:  導通あり
・コンミュテーター~コア:  導通なし

フィールドコイルの点検・修理


フィールドコイルも導通点検してダメならば、リビルト品のセルモーターに切り替えた方が早いと思います。

・コイル:          導通あり

ブラシの点検・修理


ブラシの磨耗によって短くなり過ぎると、アーマチュアのコンミュテーターと接触不良になります。

セルモーターの故障原因として、ほとんどがこれによるものです。

短くなくても非常に安い部品なので、将来的に換えてしまった方が無難です。

ギヤ関係の点検・修理


とにかく汚れだけで、磨耗はほとんど無いと思います。

清掃とグリスアップが大事です。

ブラシやコンタクトプレートの交換で済みそうならば、リビルト品のセルモーターよりも非常に安く出来るはずですが、それ以外の修理をしなくてはならないようであれば、諦めてリビルト品のセルモーターに切り替えた方が無難です。

最後に

セルモーターの修理を安く抑えるならば、これくらいの労力とリスクは仕方ないのです。
リビルト品のセルモーターは、全てに不具合があっても同じ価格。
この修理費用、安いと考えるか高いと考えるか、この行程を見てどう思いましたか?

リスク回避する為にも、リビルト品のセルモーターは安いと思います。
修理もセルモーターの交換だけで終るので、修理にかかる時間も労力も簡単に低く抑える事が出来る方法です。

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