記事ID11397のサムネイル画像

日本を代表するヒストリックカー ハコスカ GT-Rってどんなクルマ?

GT-Rの名を冠した元祖がハコスカです。クルマ好きであれば少なくとも名前くらいは聞いたことがあると思います。でもハコスカGT-Rって実際どのようなクルマなんだろう?と中には知らない人もいるはず。今さら聞けないハコスカGT-Rを、解説します!

ハコスカGT-Rの歴史

ハコスカ GT-Rのエンブレム

ハコスカ GT-Rは、日産でGT-Rの名を冠した最初の市販車です。

“GT-R”の歴史は、ツーリングカーレースで活躍した先代プリンス・スカイライン2000GT-B(S54B-II型)の後継車として、1968年10月開催の第15回東京モーターショーへ「スカイラインGTレーシング仕様」を出品したことに始まる[1]。これはスカイライン2000GT(GC10型)の車体へ、GTプロトタイプレーシングカーである日産・R380のエンジン・GR8型をベースに開発された直列6気筒DOHCエンジンを搭載したものである。

出典:http://ja.wikipedia.org

ハコスカGT-Rは、歴代スカイラインの2代目モデルがベースです。

モーターショーで出品した特別仕様のハコスカが、
GT-Rとして生産することになりました。

レーシングカーに使われた直列6気筒のエンジンを、
そのまま乗用車に搭載することは無謀なこころみですが、
そのあたりもGT-Rが名車となった理由でもあります。

ハコスカ GT-R リヤビュー

角目4灯のテールレンズは、ハコスカ GT-Rの特徴です。

開発はプリンス自動車工業時代からS74型として着手されており、発売は日産自動車合併以後の1969年2月である。当時スカイラインのボディは4ドアセダンと5ドアステーションワゴンの2形式であり、ロングノーズの2000GT(GC10型)は4ドアセダンのみであったことから、GT-Rも当然ながらセダンボディで発売された。このため、おとなしいボディに獰猛なエンジンという意味の「羊の皮を被った狼」のキャッチフレーズが先代プリンス・スカイライン2000GT-Bからそのまま受け継がれた[

出典:https://ja.wikipedia.org

ハコスカ GT-RはGC10型4ドアセダンボディーをベースにして、1969年から生産が開始されました。その後、1970年にはマイナーチェンジが行われ、2ドアクーペボディのハードトップが追加されました。そこからGT-Rはセダンからクーペへシフトしていきます。

ハコスカ GT-Rのエンジン

ハコスカ GT-RはS20型エンジンを搭載

ハコスカ GT-Rは先述した日産R380に採用された、直列6気筒エンジンを搭載しています。

ベースとなったのは、プリンス自動車工業が開発した純プロトタイプレーシングカーR380に搭載されていたレース用GR8型エンジンで、これをベースに再設計を行い公道で使えるように出力を落としデチューンしたエンジンである。

出典:https://ja.wikipedia.org

エンジンの基本スペックは以下のとおりです。

・1989cc DOHC4バルブ直列6気筒
・最高出力 165馬力/7000rpm
・最大トルク 18kgf・m/5600rpm

ハコスカ GT-Rはレースで無敵の49連勝!

ハコスカ GT-R レース仕様

ハコスカ GT-Rは高性能を武器にライバルを寄せ付けず、レースで連戦連勝を繰りかえします。

ハコスカ GT-Rは1969年に開催されたJAFグランプリレース大会に出場。
記念すべきクラス優勝を飾りました。
そこからハコスカGT-Rの快進撃がはじまります。

連戦連勝、上位独占を積み重ね、実に49連勝という偉業を成し遂げます。
そして50連勝目前というところで、ライバルのサバンナRX-3に阻止され、
寸前で達成することが出来ませんでした。

ところが50勝目は、
雨のレースで高橋国光選手が全車を周回遅れにするという圧倒的な速さでゴール。
最終的にハコスカ GT-Rは57勝もの大記録を作りました。

連勝記録には諸説ありますが、ともあれハコスカGT-Rは、
当時飛び抜けた性能を誇ったクルマであることは間違いありません。

ハコスカ GT-R 50連勝阻止したサバンナRX-3

ロータリーエンジンを搭載したマツダ・サバンナRX-3にハコスカGT-Rは50連勝を目前にして阻止されました。しかしその後累計57回もの勝利を積み重ね、レース活動に終止符を打ちました。

今でも多くの人に愛される ハコスカ GT-R

ハコスカ 歴代GT-Rと走る

オーナーズミーティングも全国各地で開催されています。

ハコスカ GT-Rは多くの人の心をつかんで離しません。

週末にもなるとオーナー同士で集まり、交流会も積極的に行われています。
特にハコスカ GT-Rはスカイラインオーナー憧れのクルマでもあります。

1969年にデビューしたハコスカGT-Rではありますが、
半世紀近くもこうして多くの人に愛されているのです。

ハコスカ オーナーズミーティングの様子

愛好家同士で集まり、自慢の愛車をズラリならべてクルマ談義しています。こういった楽しみが広がるのも、ハコスカGT-Rの魅力でもあります。

ハコスカ GT-Rのミニチュアたち

最後にハコスカ GT-Rのミニチュアカーを紹介します。
プラモデル、ラジコン、ミニカーなど、
人気の高い車種だけに、これまで各社からさまざまな商品が発売されてきました。
その中からほんの一例ではありますが、紹介していきましょう。

トミカのハコスカ GT-R

トミカのイベントで販売された特別仕様のミニカーです。オイルクーラーが追加されています。

プラモデルのハコスカ GT-R

タミヤから発売している、組み立て式のプラモデルです。
細かな部品まで、精密に再現されています。
ワタナベの8本スポークホイールがカッコいいですね。

関連する記事

この記事に関する記事

この記事に関するキーワード

キーワードから記事を探す

TOPへ