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    ご存知でしたか?BMWエンブレムの由来とその歴史を探訪しました

    世界中で高級車を販売しているBMW!誰しもその名前は一度は聞いたことがあると思います。BMWのエンブレムも、一度見たら忘れられないデザインですね。今回は、自動車メーカーBMWエンブレムに秘めた哲学と、その歴史に迫ってみたいと思います。

    BMWという世界的自動車メーカーの歴史

    ドイツ・ミュンヘンにあるBMW本社ビル

    皆さんも、「BMW」という自動車メーカーの名前は一度はお聞きになったことがあると思います。本社はドイツ・ミュンヘンにあり、読み方は(ビーエムダブリュー)といいます。昔はドイツ語読みで(ベーエムヴェー)と呼んでいました。

    もともとは飛行機エンジンメーカー

    1916年飛行機エンジンメーカーとして設立

    BMWは、1916年にグフタフ・オットーという人が、「バイエルン航空機製造」という、飛行機エンジンメーカーを設立したことが始まりです。自動車メーカーBMWの原点はここにあります。

    1923年に二輪車を開発

    1924年製造の2輪車R37

    1923年10月より、マックス・フリッツという人が設計した、BMW初の2輪車、「R37」を販売します。このときすでに、現在と同じメーカーエンブレムが使われていますね。

    もともと、航空機の開発から始めて、その後2輪、4輪、F1モータースポーツへと移行していった歴史は、本田宗一郎が創立した「本田技研工業」ときわめてよく似た道筋ですね。

    1932年には自社開発の4輪車を発売

    1933年モデルのBMW「A4」

    1928年に、ドイツの「アイゼナハ」という所にあった「アイゼナハ車両製作所」を買収し、本格的に4輪車の開発に着手します。そして、1932年に3/20 A 4という自社開発の4輪自動車を販売しました。

    BMWという社名の由来

    ドイツ語でのBayerische Motoren Werke AG が正式名称

    バイエリッシェ・モトーレン・ヴェルケ・アーゲーと読み、この単語の頭文字をとって「BMW」とされました。これを英語読みすると、バイエルン・モーター・ワークスとなり、「バイエルンエンジン製造株式会社」というのが日本語読みに該当すると思われます。

    4輪車としてのBMW

    BMWを象徴するエンブレムとキドニーグリル

    BMWの4輪車というと、すぐに思い浮かぶのが独特のグリル形状と、十字でブルーと白のエンブレムではないでしょうか?BMWの哲学を象徴する独特のグリルは「キドニーグリル」と呼ばれます。このグリルは1933年に発売された「BMW303」というクルマから採用され、BMWの代表的な「顔」として君臨しています。

    キドニーとは「腎臓」の意味で、一般的に「ブタ鼻」といわれるBMWのグリルは、実は左右の「腎臓」をモチーフにしていたのですね!これは筆者の推論ですが、身体の腎臓も、クルマのラジエーターも、どちらも「水」をつかさどる大切な場所。そういう意味を込めて、水を冷却するラジエーターに「腎臓」をモチーフにしたデザインを採用したのではないでしょうか?

    4ドアセダンの中にもスポーティーなファクターを詰め込む!

    先進的な装備満載のBMW i8

    BMWは4ドアセダンを主流にラインアップされていますが、その中にもスポーティーな要素をたくさん盛り込んでいます。BMWのスローガン「駆け抜ける喜び」にもその哲学が示されていますね。

    2輪車としてのBMW

    BMWの2輪、その名もBMW モトラッド!

    BMWは第一次世界大戦後から2輪車を販売していますが、日本でも「BMWモトラッド」の名前で親しまれています。BMWバイクの最大の特徴は、シリンダーブロックが左右に張り出した、ボクサーツイン(水平対向2気筒空冷エンジン)ですが、最近では、水平対向4気筒、直列4気筒、直列6気筒エンジンも開発されています。

    スクーターも開発!

    2014年からは、BMWが初めてスクーターの販売も始めています。BMWのエンブレムがキラリと光る、センスの良いスクーター「C600」は60PSを誇る、パワフルでスポーティーなスクーターです。

    モータースポーツとしてのBMW

    1970年代よりツーリングカーレースに参戦

    BMWのモータースポーツへの取り組みは早く、1970年代よりドイツレーシングカー選手権やニュルブルクリンク24時間レース等に参戦しています。レースで培った技術を市販車へフィードバックさせるところや、「ベンツ」や「アウディ」と全く同じ姿勢ですね。

    1982年からはF1チームにエンジンを提供

    BMWはF1へのエンジンサプライヤーとしても有名で、1982年にはエンジンをF1チームへ供給していました。また、2006年にはF1チームの「ザウバー」を買収し、BMWザウバーF1チームとしてワークスとして参戦していました。

    BMWのエンブレムに込められた意味

    エンブレムは、飛行機のプロペラとバイエルン州の州旗がモチーフ

    皆さんは、BMWのシンボルマークである、エンブレムはよくご存じだと思います。このエンブレムにはBMWの哲学が込められています。ここでは、BMWのエンブレムに隠れた意味を探ります。

    エンブレムの由来は種々の主張がある

    BMWのエンブレムをよくご覧になっていただくと、円形をしています。また、円形の中が十字に区切られ、青と白が配色されていますね。この円形は、飛行機のプロペラが回転しているときの形「円」を表しているんです。

    BMWエンブレムを飛行機のプロペラに例えたのは、エンブレム登録後12年後

    写真をご覧いただくと、確かにプロペラを模したエンブレムがBMWのエンブレムといえそうですが、実はこれには疑問点もあります。実は、BMWが会社のエンブレムを登録したのは1917年。ところが、BMWエンブレムがプロペラを模した表現がなされたのが1929年なんです。

    BMWの前身企業のロゴを参照している?

    BMWの前身は、Rapp Motorenwerke(ラップ・モトーレン・ヴェルケ)で、この企業のロゴが写真左側です。つまり、円形はプロペラではなく、この前身企業をモチーフとしたのではないか?ということなんです。そして、BMWエンブレムの青・白の配色は、BMW本社があるバーバリア州(バイエルン州)の州旗と論じています。

    BMWのエンブレムへの意味づけは広報的戦略?

    先に登録していたエンブレムに後付けで意味を与えた

    以上のことから、BMWのエンブレムは、もともとBMWの前身企業である、Rappモトーレン・ヴェルケのエンブレムを模して作成しましたが、BMWの広報が、エンブレムに後から意味づけとして飛行機のプロペラをモチーフに使った可能性が考えられるんです。

    BMWのイメージを掻き立てる「エンブレムの深遠な意味」は、企業的戦略だった可能性が高いといえそうですね。そういう意味では、BMWという会社は、昔からマーケティングに大変長けていたと言ってもよさそうですね。

    BMWエンブレムをおごったオリジナルグッズで「所有する喜び」を!

    BMWエンブレムが光る!BMWオリジナルコレクション

    いかがでしたか?
    楽しくお読みいただけましたでしょうか? 誰が見てもすぐに「BMW」とわかる、エンブレムにもいろいろな思いが込められていたのですね!エンブレムを各所に配したオリジナルグッズも販売されていますので、お気に入りの一品をお手元に置いて、所有する喜びに浸ってみては?

    最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

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