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車の塗装面を保護するワックスが車の水垢の原因になっています!

大気中の油も車の水垢の原因ですが、それ以上に水垢となる要因があります。それがワックスです。ワックスやコーティング剤は車の塗装面に油膜を作ることで車を保護するものです。ワックス剤の保護効果は長く見ても一カ月ほど、それ以降は車に水垢が付着する原因になっています。

車の水垢とは

車の塗装面に付着する水垢と呼ばれるものは、車に塗布されたワックスや油分が熱によって溶けて汚れを吸収してしまったものや、ドア廻りや、ミラーの付け根などからグリース等がしみだしボディにこびり付いたものです。 つまり、車の水垢とは水の汚れや垢ではなく、汚れた油とワックスが黒く車のボディ面にこびり付いたものなのです。

車の水垢

車用のワックスやコーティング剤は、車の塗装面に施工されると油膜のような形で保護膜を形成し艶と撥水性を発揮します。

車の水垢

ワックスやコーティング剤は、大体半月くらいで溶剤分が蒸発してしまいます。その後に残った成分は、ワックスやコーティング剤本来の機能を果たすことが出来ずに、大気中の汚れや排ガスなどの汚染物質を吸着し、やがて雨が降った時にそれらが流れ出し、車の塗装面にこびり付いてしまいます。 これが車の水垢の主な発生過程です。

水垢の原因はワックスやコーティング剤の劣化した油膜

車の水垢の原因はワックスやコーティング剤、また雨や大気中に含まれる油分がボディに吸着し、それが劣化したものです。ワックスやコーティング剤は、車の水垢防止を目的に施工することも多いのですが、ワックスやコーティング剤の保護膜の油膜がお粗末なものだと、早い段階で保護膜自体が劣化してしまい、車に水垢を生成する原因になってしまっているのです。 

車の水垢

右半分は水垢を落とした状態

こびり付いた車の水垢も、次にワックスやコーティングをかけるときに大抵は除去出来るのですが、また水垢の原因をわざわざ付けているようなものなので、いたちごっこになっています。

車のワックスがけ

しかしワックスでもコーティングでも、すべてがすぐに劣化するものではなく、質の良い液剤はありますので、保護剤をよく吟味して車に施工し、ワックスやコーティング剤の性能を過信せずに適度なメンテナンスやクリーニングを行えば、車の水垢の悩みは解消されます。

車の水垢を除去するには

車の水垢除去方法は2通りあります。分解除去と研磨除去です。

研磨除去は、相手がもともと柔らかい油膜なのでポリッシングリキッド類でちょっと磨いてやれば簡単に取れます。また、水垢除去は、クリーナー入りのワックス等でも代用は可能ですが、また水垢の原因を作ってしまいます。

車の水垢洗浄

分解除去は、水垢も分解できるような洗剤で洗車します。水垢が軽度の場合は洗車のついでにこちらを試す方が簡単です。

しかし、重度の水垢になってくると、分解と研磨との二段構えで臨む方が綺麗になります。車全体に強烈に水垢がこびり付いている場合、車全体の水垢をすべて手で取り去ってしまうのはなかなか骨が折れる作業です。

車の水垢洗浄

車を水垢から守る

現存するワックスやコーティング剤にはいくつかの系統があり、その中に水垢に強いとされる系統のコーティング剤があります。

ワックスと一般コーティング

ワックスと一般コーティングは完全に油分が主体で精製されている液剤のため、水垢や黒ずみを呼ぶ原因となります。中には劣化しにくい、黒ずみにくい液剤もあるかもしれませんが、物性上難しいです。

車のワックスがけ

ガラス系コーティング

ガラス系コーティングとはガラス繊維網コーティング等がこれにあたり、これも油分が多く含まれている物が多く存在します。「ガラス」と言われると劣化しにくいイメージがありますが、施工性や光沢性能を求めるために実際にボディに乗っているのは油分で定着させたガラス系の成分、といった感じになっていることが多いのです。

車の水垢

初心者マークの跡が目立ちます。

無機コーティング

「無機コーティング」は空気中の水分等で反応し、無機質のガラスに転化されるために、油分も含まないコーティング被膜は劣化を起こしません。ただ、「ガラス系コーティング」と「無機コーティング」はなかなか判別しづらく、選ぶ目が必要となってきます。

まとめ

車の水垢について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。きれいな車でドライブするのは気持ちのいいことです。水垢がたまらないようこまめに手入れしましょう。

車のワックスがけ

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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