記事ID13736のサムネイル画像

自動車のアイドリングって?アイドリングストップについて解説!

駐車場で「アイドリングストップ」を促す貼り紙を見たことがある人は多いと思います。また最近では自動で停車時にアイドリングをストップする機能を持った車も増えています。しかしアイドリングとは一体どういう状況なのでしょうか?自動車のアイドリングについて解説します!

自動車のアイドリングって?

駐車場などでこのような看板を見たことがある人は多いのではないでしょうか?
そこで自動車のアイドリングとは一体どのようなことを意味するかについて見ていきましょう!

車とエンジンの状態

アイドリング状態のタコメーター

エンジンの回転数を示す針だけが動いています。

機関(エンジン)のアイドリングは、無負荷状態で最低限度の回転数で稼動し続けている状態である。エネルギーはエンジン内部で発生する摩擦に拮抗しつつ、また潤滑・冷却のための循環ポンプ駆動などを行っている。

出典:https://ja.wikipedia.org

つまり、アクセルを踏まずにスロットルバルブがあまり開いていない状態のことをアイドリングと呼ぶようです。具体的には、信号待ちの停車時や駐車場でエンジンをかけただけの状態などがアイドリングに当てはまります。
しかしトルクコンバーター式のAT車の場合はアイドリング状態でもクリープ現象(Dレンジには入っている時、ブレーキをかけていないとアクセルを踏んでいなくても車が進む現象)が起こり、進んでしまうので注意してください。

アイドリングは低回転とは言えエンジンを動かしている訳ですから、騒音や大気汚染物質などを発生させてしまいます。そのため必要以上のアイドリングは避けるべきです。
そこで、自動でアイドリングを止めてしまうという機能を持った車もあるのです!
次はそんなアイドリングストップ機構について見ていきましょう!

自動車のアイドリングストップ機構

アイドリングストップは和製英語ですが、ここでは駐停車時にエンジンをストップさせることを指すこととします。
アイドリングストップ機構は燃費向上や排気ガスの削減を目的として、駐停車時にエンジンを自動でストップさせ、再発進時にエンジンを再始動させる機構のことです。

トヨタ・クラウン

アイドリングストップ機構を初めて搭載した車です。

1971年に発売された4代目トヨタ・クラウンに搭載されたEASS(Engine Automatic Stop and Start System)が、アイドリングストップ機構の始まりで、最近ではエコの一環としてアイドリングストップ機構を搭載した車種も増えています。

さて次は、アイドリングストップ機構はどのような仕組みでエンジンの停止と始動を行っているのかについて見てみましょう。

アイドリングストップ機構の仕組み

アイドリングストップ機構の多くは、車体が停止したことやブレーキが踏まれていることなどによってエンジンが停止します。
そしてMT車ならクラッチが踏まれたこと、AT車ならDレンジに入れられたことやブレーキが緩められたことなどによってエンジンが再始動し、自動車は発進します。

アイドリングストップ機構による影響

アイドリングストップ機構によって自動車やユーザーにどのような影響があるのでしょうか?そのメリットとデメリットについて見ていきましょう。

アイドリングストップ機構のメリット

アイドリングストップをすることによって、アイドリング中に消費される燃料を節約できるため、再始動で消費される燃料を鑑みても燃費を向上させることができます。
また駐停車中の無駄なアイドリングをなくせるため、排気ガスやその中に含まれる大気汚染物質の排出を抑えることができます。

アイドリングストップ機構のデメリット

アイドリングストップ機構をつけることによって車重が重くなったり、部品が多くなって整備が大変になったりしてしまいます。
またアイドリングストップ機構を備えた車は車体価格が割高となってしまうため、経済性に欠けるというデメリットがあります。

アイドリングストップ機構は一長一短のようですが、駐停車中の排気ガス排出を抑えるため環境には優しい機能ですね!

終わりに

ここまで自動車のアイドリングと、そのアイドリングを自動で止めるアイドリングストップ機構について見てきましたがいかがでしたか?
アイドリングストップ機構をつけることによって価格は上がってしまいますが、ランニングコストや環境のことを考えれば付けてみてもいい機能かもしれません。
ぜひ一度考えてみてくださいね!

読んでいただいてありがとうございました!

関連する記事

この記事に関する記事

この記事に関するキーワード

キーワードから記事を探す

TOPへ