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憧憬のオープンエアクルージング、幌付きロードスターの魅力と欠点!

ロードスターの幌をオープンにして風を切って走ると実に爽快です。真夏や真冬はさすがに厳しいですが、四季のある日本であればこそオープンエアクルージングが楽しめるとも言えましょう。この「幌」のロードスターの魅力とは?そしてどんなデメリットがあるのか、見てみましょう。

ロードスター、選ぶなら幌のソフトトップ、それともハードトップ?

最近は金属製ルーフを電動で折りたたんで格納するロードスターも増えました。スイッチ一つで開閉できるのと、もしもの時に硬い素材で守ってもらえる安心感もあるのでしょう。

3代目マツダロードスター(NC) RHT(リトラクタブルハードトップ)仕様

3代目マツダロードスターには、リトラクタブルハードトップ (RHT) 仕様がありました。幌の代わりに電動格納式ハードトップが搭載され、12秒でルーフが格納できます。ハードトップをクローズした状態だと、キャビンの小ささが強調されて、とてもスポーツカーらしいスタイルになります。

ダイハツ・コペン

2002年に登場したダイハツ コペンは初代から電動開閉式ハードトップ「アクティブトップ」を採用。2代目となる現行型もアクティブトップを踏襲。開閉時間は約20秒ほど

マツダロードスター(ND)RF

電動ハードトップ仕様車

ロードスターといえば幌のソフトトップ

しかし、それでもロードスターは、幌(ソフトトップ)の方が根強い人気があります。
これは、一体どういった理由なのでしょう。

ホンダS2000

ソフトトップ(幌)

ロードスターの幌(ソフトトップ)の欠点

断熱性、遮音性が劣る

マツダロードスター(NB)

マツダロードスター(NB)はソフトトップ(幌)のみの設定でした。

幌は鉄製の屋根に比べたら薄い素材ですから、熱も寒さも騒音までも、そのまま通してしまいます。
夏なんかは締め切りでエアコンかけるより、屋根開けちゃった方が早い、なんていう事態もあり得ます。また、雨が降るとパラパラと傘をさした時のような音が聞こえてきます。

雨漏りしやすい

BMW Z4 (E85)ロードスター

ソフトトップ(幌)

幌とはいっても最近のものはビニール製だったり、実際に布を用いていても複層構造で丈夫にできていたりして、素材そのものから雨が滲んでくるということはまずないそうです。
むしろ、車体との結合部分、ルーフ前端のフロントウインドウとの接合部分や、後方の固定部位、ドアガラスとの接合部分、水抜きドレンの詰まりなどから車内に水が浸水しやすいようです。

樹脂製リアウインドウは劣化が早い

アウディ TT RS ロードスター

ソフトトップ(幌)

ソフトトップ(幌)のリアウインドウは、最近はガラス製のものが多いのですが、少し前のものだと透明の樹脂を使っているものが多く、これがよく経年変化を起こして曇ったり、ヒビが入ったり、割れたりします。そしてその交換が厄介だったりと手を焼きました。
NA型ロードスターはビニールスクリーンでしたが、2代目NB型以降はガラス製になり、この欠点は改善されました。

アストンマーティン・DB7・V12ヴァンテージヴォランテ

ソフトトップ(幌)

ソフトトップ自体が経年劣化する

暑さや寒さ、紫外線、降雨等の気候変化によって幌自体が劣化します。

BMW Z3 ロードスター

BMW Z3 ロードスターはソフトトップ(幌)

車上荒らし、いたずらによる切り裂きに遭う

ロードスターは、幌であるというだけで狙われることが、けっこう多いようです。

BMW Z4 ロードスター

BMW Z4 ロードスター 折り畳み式メタルトップ

ロードスターの幌の長所

軽い

マツダロードスター(NC)ソフトトップ(幌)

マツダロードスター(NC)は「ソフトトップ(幌)」と「リトラクタブルハードトップ」が設定されていました。

屋根単体でいえば、手動タイプの幌は折りたたみ式メタルトップの半分以下の重さでしょう。
スポーツカーにとっては、とにかく軽さが重要な要素です。という観点に立てば、多少耐候性に劣っても幌を選択するのがベストという考え方も成り立ちます。
事実、NC型ロードスターではRHT車(リトラクタブルハードトップ)はソフトトップ車(幌)より30Kg以上重たかったです。

価格が安い

MG F

ソフトトップ(幌)

「幌」は「折りたたみ式メタルトップ」よりも、はるかに安価です。
NC型ロードスター同士の比較では金額にして約20万円、ソフトトップ(幌)車がRHT車より安い設定になっていました。
その代わり劣化した際の幌の交換などにも費用はかかってしまいますから、長い目で見るとそんなに大きなアドバンテージではないかもしれません。

トランクルームを占領しない

マツダロードスター(ND)

ソフトトップ(幌)

幌は比較的コンパクトに折り畳め、トランクルームの容量にあまり影響が出ません。
折りたたみ式メタルトップだと、トランクルームを折りたたんだ屋根が占領してしまうというのが実態です。

まとめ

ロードスターの「折りたたみ式メタルトップ」と「幌」、どちらを選ぶかという問題は、クルマの保管場所やクルマの使い方から決めるのが良いと思います。
快適性がよく、現代的な「折りたたみ式メタルトップ」を採るか、ちょっとクラシックで軽快な「幌」を採るか。屋根付き車庫の方なら「幌」は保管もしやすいでしょうし、青空駐車の方にはメタルトップという選択方法もありかもしれませんね。

マツダロードスター(ND)

ソフトトップ(幌)

ロードスターの幌(ソフトトップ)と「折りたたみ式メタルトップ」について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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