記事ID14225のサムネイル画像

自動車の個人売買、できればやるな!やるならトラブル多発を覚悟せよ

自動車を最も高く売る方法の一つが個人売買です。個人売買は自動車の売手と買手が直接取引し、間に買取店や中古車販売店などの業者を介さないため、売る方は高く、買う方は安く買えるメリットがあります。しかし、店での売買と異なり、自動車の個人売買には何の保証もありません。

自動車の個人売買

自動車の個人売買とは業者を通さず、車を売りたい人と車を買いたい人の間で直接売買をする方法です。
インターネットのネットオークションも基本的には個人売買です。

自動車の個人売買

個人売買のメリットデメリット

自動車の個人売買のメリットは中間マージンが発生しません。売りたい人はより高く、買いたい人はより安く買う事が可能です。

動車の個人売買

自動車の売買には、車庫証明、車検証の名義変更、税金や自賠責保険、リサイクル料の納付と手続きが多くあります。個人売買では、それを個人間で処理しなければなりません。

個人売買では、基本的には自動車を売る方が手続きをする必要があります。
何故ならば、手続きが完了するまで法律上の自動車の所有者は現所有者になります。
いくら自分がもう乗っていないとはいえ、自動車の所有者には事故や違反が合った場合に何らかの責任を問われる可能性が発生します。

〔自動車の個人売買〕売買成立後に故障やトラブルが発生

次の2件の相談事例は、自動車の個人売買での自動車のクレームに関するトラブルです。事例1は売手側から、事例2は買手側から相談されています。

自動車の個人売買でのトラブル〕事例1

昨年親戚に、自分の乗っていた車を売却しました。最近になってその車が故障した、1年で壊れるなんて騙された!同額で買い戻せと言ってきました。買い戻さない場合、詐欺で訴えると脅されています。
車はもともと中古車でこまめなメンテの必要な繊細な車です。売却時にも詳しく説明をし、試乗してもらった上で売買が決まりました。ただし親戚だったため書面は一切交わしてません。

出典:http://oshiete.goo.ne.jp

車両状態確認証明書

〔自動車の個人売買でのトラブル〕事例2

自動車個人売買のトラブル
先日ヤフオクで車を購入しましたが、自走で帰ると高速でオーバーヒートし壊れてしまいました。
とりあえずは帰って来たのですが相手に電話して聞いたところラジエターの水がない為足しましたとのこと
水漏れしている事を黙ってたみたいです。
その後に電話で相手に直して納車かお金の返金をお願いしたところ返金との返答でしたが、その後連絡が取れません

出典:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

〔自動車の個人売買〕名義変更がされない、遅れている

次の2件の相談事例は、自動車の個人売買での名義変更に関するトラブルです。2件共に売買が成立し、自動車も買手に渡り、代金の支払いも済んでいるけれど名義変更が遅れている件です。事例3は売手側から、事例4は買手側から相談されています。

〔自動車の個人売買でのトラブル〕事例3.

個人売買のトラブル

自動車個人売買でトラブルになっています。
私は去年の11月頃にあるオークションで自動車を出品して落札者が決まってからスムーズに車を落札者に渡してお金を受け取り領収しました。
あれから連絡してもまったく返事はなく名義変更した車検書のコピーも送ってこなく不安なまま数ヶ月が経って先月私宛に自動車税納税通知書が届いて驚きました。 まだ名義変更をしてなかったのです。
すぐに落札者の自宅へ自動車税納税通知書を送り支払いをお願いしました。31日の支払期限まで支払って下さいと催促してからも連絡もなく納税もしていないのです。

出典:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

〔自動車の個人売買でのトラブル〕事例4.

一ヶ月程前、オークションサイトにて自動車を購入いたしました。
出品車は個人です。
名義変更に私の都合で時間がかかり、一度催促の電話を出品車より受けました。
その際8/28迄に名義変更が済ませなければ車を引き取りに行く、と言われました。
遅れてしまった事を詫び、24日に名義変更を済ませました。
そしてコピーを送ったのですが、郵便事情の遅れで、本日9/2配達との事でした。
昨夜9/1再度出品者よりメールが来たのですが、内容は車を引き取りに行くとの事でした。
質問はここからなのですが、一度出品者より電話が来た際、かなりの剣幕で叱責されました。
確かに名義変更が遅れてしまった事は申し訳なく思い、お詫びを申し上げたのですが、この時相手方の口から、「その筋の者に車取りにいかせるぞ!」「お前の住所は分かってんだぞ」「損害賠償を請求する」といった形で軽く脅されました。
「~も知ってるぞ」と某暴力団の名称まで出されました。

出典:http://oshiete.goo.ne.jp

変更登録(名義変更:移転登録)は、譲渡から15日以内と定められています。(道路運送車両法第13条)あくまでも譲渡という行為で規定しているので、当事者同士が同意している日から15日以内です。

譲渡日を明確に示すのであれば、譲渡証明を作成しましょう。譲渡証明として売買契約書を作成するのが一番です。譲渡に伴い、中古であっても自動車取得税が課税されます。課税の基準となる車両価格の根拠にもなりますので、売買契約書の作成をお勧めします。

15日を経過するか移転登録を行わなかった場合は、道路運送車両法第109条により50万円以下の罰金となります。

名義変更が遅れると、名義変更に必要な書類の有効期限が切れ、再度取り直さなくてはなりません。自身で取得できる書類なら問題もないのですが、元所有者や第三者に取得を頼まなければならない書類だとさらにトラブルを生む原因にもなります。

自動車の個人売買は行わない

名義変更をしない

自動車の個人売買でのトラブルが多いのが「名義変更をしない」だそうです。
名義変更がされないと、どのようなトラブルになるのでしょう。

● 自動車税の納税通知がくる
4月1日時点での登録上の使用者に自動車税の納税通知が届き、納税の義務もあります。
自動車が、あなたの名義のままであれば、個人売買などとは関係なく、あなたに支払い義務があります。

● 駐車違反の通知が警察から送られてくる
違反者が出頭しない(出頭する義務も罰則もありません)場合は、登録上の使用者に責任があり、当然のように責任追及されます。最悪の場合、違反金を支払う羽目になることもあるでしょう。
個人売買や貸していたなどは多少の考慮はしていただけます(弁明書の提出が必要です)が法律上は関係ありません。

● 警察から事故の連絡がくる
事故があった場合などは、名義変更をされていなければ書類上はあなたが使用者なので警察から連絡があります。個人売買の証明ができるのであれば罰せられることなどはないでしょう。
ただ、個人売買の相手が無保険で賠償能力が無い場合は書類上の使用者であるあなたが被害者に賠償請求される可能性もあります。

故障によるトラブル

次に多いのが車両引き渡し後の故障等によるトラブル。
自動車というのは機械です。まして中古ですので、いつ壊れても不思議ではありません。また元々壊れているのを売りつけられることもあるでしょう。買ってすぐに故障すると個人売買に限らずトラブルの元になります。

相手の方は騙されたと思うかもしれませんし、たちの悪い相手だと脅迫まがいのことを言ってくるかも知れません。知らない人が相手の個人売買、あまりお勧めできません。

知人や友人への個人売買

では、知人や友人ならばいいのか、なおさらお勧めできません。
考えてみてください。
友人や知人であれば名義変更などで催促しにくいですよね。相手にもあなたが知人や友人であれば甘えもあるでしょう。

車両引き渡し後に壊れたともなれば、他の知人や友人に不本意な噂をされかねませんし、金銭が絡んでいるのでなおさらですよね。

まとめ

自動車の個人売買について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。第三者が間に入らない個人売買、絶対にお勧めできません。高く売れた、安く買えたと喜んでも後のトラブルのことを考えたら元も子もないとは思いませんか?

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

関連する記事

この記事に関する記事

この記事に関するキーワード

キーワードから記事を探す

TOPへ