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あまり見なくなった?デコトラの今と昔、そして軽トラでも!?

「デコトラ」という言葉を皆さん聞いたことがあると思います。そして一度は見たこともあることでしょう。しかし、次第に見なくなりつつある美しく派手なデコトラはどこにいったのか?軽トラのデコトラは本当にあるのか?「軽トラ」を中心に検証しましょう。

デコトラとは何か? 軽トラは含まれるのか?

ロシアのデコトラ

非常に重厚かつ力強さを感じるデコトラですね!

デコトラとはデコレーショントラックの略、荷台などに派手なペイント塗装を施しエアロ部分はメッキ性パーツを用いて外装を飾ったトラックのこと。別名アートトラックとも呼ばれております。
そのデコトラの中にはもちろん軽トラからトレーラーまで含まれます。

デコトラの歴史 1960年代~1970年代

現代日本のデコトラ

そもそもデコトラは最初からあのような形をしていたのではなく、当初は塩害等を防ぐ目的でヘアライン加工をしたステンレス鋼板を取り付けしたのが始まりとされており外装の装飾ではなく完全に実用目的での追加工でした。

デコトラのプラモデル

やがて、高度経済成長期に日本が差し掛かったところ、一部のトラックにおいてオーナーの趣味により様々な装飾を施されるものが出始めます。

1970年になると、そのようなデコトラにおけるグループが結成され始め、派手に装飾するデコトラブームが全国に広がります。
さらに、愛川欽也・菅原文太が皆さん一度は聞いたことがあるであろう「トラック野郎」という映画を企画持ち込みで制作し、世に送り出しました。

映画 トラック野郎 御意見無用

この映画タイトル「トラック野郎」、一度は耳にしたことがあるでしょう。

単発製作品予定だったこの映画が大ヒットし、そこからデコトラ人気にさらに拍車がかかります。さらにはこの映画にあこがれてトラック業界に入られる方も多数いらっしゃいました。

デコトラの歴史 1980年代~現在

警察の取り締まり強化 法規制強化

しかし、1980年になると警察の取り締まりが強化されデコトラのような電飾に対する規制が始まり、徐々に沈静化されてしまいます。

さらに、現代においてはその外装が会社にそぐわないとして使用禁止としている企業も多くなり、運送会社自体もデコトラは禁止とされているところも多々あります。
なので、現代で見かける業務用のデコトラのほとんどは個人事業主かデコトラを許容してくれる小・中規模の運送会社所属になっております。

つまり、昔に比べて走っているデコトラの数は間違いなく減ったということです。
筆者も暴走行為を進める気は毛頭ございませんが、デコトラが減っているという現実を見ると少し寂しい気も致します。

今のデコトラってどうなっているの?軽トラでもあるの?

デコレーションされた軽トラ

さて、デコトラについての歴史をかいつまんで説明させていただきましたが、ここからが本題になります。
ずばり、軽トラでのデコトラは存在するのか!!になります。

軽トラのデコトラの存在についてイエスかノーかで答えるとイエスになります。
さらにはその軽トラ達はyoutube等の動画にアップされ、動画業界ではひそかにブームになっているとか・・・

軽デコトラ ナイトシーン あんこう音頭 Decorated truck of the Japanese light truck

この軽トラはLEDを用いてるようですね、非常に明るいです。

ただ、軽トラにてデコレーションを施している方々のブログやHPを閲覧させていただいた感じ、通常のデコトラと比べて苦労しているという記載を多く見ました。
実際にどういうところが軽トラで苦労しているかというと。
①通常のトラックと比べて軽トラはパワーがない
②軽トラは改造用のパーツが少ない
③軽トラのため通常のトラックと比べて車体が弱い
④軽トラのためノーマルのバッテリーでは容量が少ない  等々・・・

上述からも軽トラのデコトラ化は大変であるということがわかります。
軽トラにてデコトラを実装している方は並大抵ではない努力をしていることでしょう。
実際にデコトラ化した軽トラの保持者も、パーツを特注したりハンドメイドしたり、補強したりと努力の跡が文面からも読み取れました。

軽トラのデコトラ 沖縄にて

筆者が閲覧したHPの方はその軽トラを最終的には公認車両認定も手に入れておりました。
その人の夢は全国の軽トラのデコトラを一斉に集結し並べること!という、非常に応援したくなるものでした。

まとめ デコトラは減少、軽トラのデコトラは作るのが大変

軽トラトラック野郎ミーティングの様子

たくさんの軽トラが並んでますね!

いかがだったでしょうか?
人によってはなぜそのようなことをしているのかわからないという方もいらっしゃるのがデコトラという世界です。
ですが、アートとして考えていただければ非常に美しいトラック・軽トラもたくさんございます。

軽トラトラック野郎ミーティングの様子

軽トラのデコトラも多く来られたようです!

筆者は軽トラのデコトラを1回しか見たことがありません。
そしてそのデコトラを作る苦労もここまで多いとは思いませんでした。
皆さん、この記事をがデコトラに対する考え方の参考になればと思います。

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