ガラスコーティングって実際はどうなの？施行業者の本音を公開！

　ガラスコーティングは、目に見えない【皮膜】というモノを扱っています。業界には
　かなりの誇大広告もありそうです。 結局は、どんなガラスコーティングでも、やっぱり
　日々の手入れが、一番大事だと言うことです。 ここではガラスコーティングの効果と
　高価な費用をかけて施工する意味を、考えてみたいと思います。

　洗車に始まり、ここまでの作業だけでも、軽く一日以上はかかってしまいます。施工にあ
　たる人の、日当×日数だけでも数万円。ガラスコーティングの費用が、安くても４〜５万
　円から、専門店だと１０万円ほど。細かな工程によって、高額になる事が理解できます。

　ガラスコーティングは、ＤＡＹ作業でも、プロが施工するにしても、ムラの無い下地造り
　の為に、電動ポリッシャーを使います。もちろん、液剤の塗り込みと仕上げには欠かせま
　せん。手作業では、全ての作業に均一性が望めないからです。

　コーティングの手順は、洗車⇨下地造り（脱脂・コンパウンド処理）⇨マスキング⇨きち
　んとした環境下で、ようやくコーティング施行⇨効果を高める為、しっかりと乾燥！
　職人さんの一日の日当を一万円としても、３日で三万円。ガラスコーティングの費用は
　人件費が多く含まれています。あとはコーティング液剤、そして技術料になります。

　プロの作業は必ず屋内、いくつもの蛍光灯がある、ほこりが無い場所で施工します。相当
　細かいキズや、コーティングの仕上げ、確認・効果の為に、重要な環境だからです。

　ガラスコーティングの多くは、高撥水性のものが、ほとんどです。コーティング施工後は
　雨水、洗車後の水滴に気を使いましょう。水滴のあとが染みになってしまうからです。た
　いていの場合、メンテナンス液が付属されるので、マニュアル通りにメンテナンスを重ね
　て、コーティング効果を長持ちさせましょう。

『硬化ガラスコーティング剤』は、数多く市販されています。それなりの効果はあると思わ
　れますが、通常の高級ワックスと比較した場合、輝度的にはあまり変わらないと言う、実
　験の結果も目にします。

　クルマの塗装厚、約１００ミクロンには、下地・塗料・クリアが含まれています。
　クリアの厚みが３０〜５０ミクロン程度。そのうち、下地造りに磨ける範囲としては
　僅か２０ミクロンくらいです。 従って、小キズを完全に失くす事は、難しいとの事です。

　いかがだったでしょう。
　
　ガラスコーティングの下地造りの為、研磨にコンパウンドを使った場合、塗装面のうち
　１〜２ミクロンは削ってしまう事になるんですね。コーティング面の硬度は、それほど高
　くは無く、普段の洗車を丁寧に行う事が、コーティング効果を長持ちさせる秘訣、と考え
　て間違いないでしょう。

　ガラスコーティングの硬度を、９Ｈと謳う業者もある様ですが、何か曖昧に思えます。
　実際のガラスコーティングの硬度は、ベースの塗装に依存します。ベースになるクルマの
　塗装は 、大体が４Ｈくらいなんです。衣服のボタンやファスナー、かばんによる擦り傷
　など、結局は注意次第、と言う事なんですね。

　それでは、最後までお読み頂き、ありがとうございました。