NEWステップワゴン・スパーダの魅力、ステップワゴンとの違いは?
2016/03/12
NicePar
皆さんも、普段クルマにガソリンを入れていらっしゃると思います。ガソリンには「ハイオク」と「レギュラー」があるのはご存知と思いますが、「ハイオク」と「レギュラー」ガソリンの違いは何でしょうか?ハイオクとレギュラーガソリンの違いに鋭く迫ります!!
ハイオクとレギュラーガソリンの違い!
皆さんは、クルマの燃料を入れるため、ガソリンスタンドを訪れると思います。
ガソリンスタンドでは、「ハイオク」「レギュラー」「軽油」などと、色のついた給油ノズルがありますね。さて、ガソリンの「ハイオク」と「レギュラー」の違いとは何でしょうか?
オクタン価が高いと「ハイオク」!
実は、「ハイオク」と「レギュラー」の違いは、「オクタン価」の違いなんです。
つまり、「オクタン価」が高い(ハイ=HI)なのが「ハイオク」、オクタン価がそれより低いものを「レギュラー」と呼んでいます。
オクタン価が高いとは、どういう状態を指すのか?
では、「オクタン価」とはいったい何でしょうか?
実は、「オクタン価」とは、ガソリン成分中に含まれる「2,2,4-トリメチルペンタン(=イソオクタン)」の含有率を表すものなんです。つまり、ガソリン中にイソオクタンが基準値より多く含まれていると、ハイオクタン価のガソリンということで「ハイオク」と呼ばれます。
海外では、オクタン価を表示しているところが多い!
日本ではあまりなじみがありませんが、海外では「オクタン価」を写真のように表示していることがあります。
ハイオクガソリン・・・・・オクタン価 96.0以上
レギュラーガソリン・・・オクタン価 89.0以上
日本では、JIS規格値として、強制力を持たない任意規格ですが、欧州などでは、オクタン価は厳格に決められています。
ハイオクガソリンは、レギュラーガソリンより価格が高いですね。ということは、ハイオクタン価のガソリンの方がクルマに良いのでしょうか?
アクセルを踏み込むと「コンコンコン」と音が鳴る
皆さんは、「ノッキング」という言葉をお聞きになられたことはありますか?
クルマのアクセルを踏み込んだとき、エンジン付近から「コンコンコンコン」と音が鳴ることがあります。これが「ノッキング」と呼ばれる現象です。
ノッキングとは、混合気が爆発するタイミングがずれること!
図をご覧ください。左が「ノッキング」が発生しているときの状況です。
クルマはエンジンを回転させて車輪を駆動して前へ進むもの!エンジンを回転させるためには、ガソリンと空気の「混合気」に「点火」して混合気を爆発させることが必要なんです。
クルマは、この混合気を爆発させるタイミングを緻密に計算しています。「ノッキング」とは、計算外のところで混合気が爆発してしまう現象のことなんです。
異常燃焼(爆発)の原因は混合気の高圧縮にある!?
では、異常燃焼(爆発)はなぜ起きるのでしょうか?
実は、ノッキング(異常燃焼)は、混合気が圧縮されたときに発生する熱で、ずれたタイミングでガソリンが燃焼してしまうときに起きます。
オクタン価が低いと、混合気の高温に耐えきれず、燃焼(爆発)してしまいます。
ハイオクタン価のガソリンは、混合気が高温になっても燃えにくい性質を持っています。ですから、混合気が高圧縮されてもガソリンは燃焼しないので、ノッキング防止になるわけです。
高回転・高圧縮エンジンにはハイオクが必要!?
外国車などは、ほとんど「ハイオク」ガソリンが指定されています。
つまり、ピストンの圧縮比が高いクルマはほど「ハイオク」ガソリンが必要になります。「ハイオク」指定のクルマに「レギュラー」ガソリンを入れると、「ノッキング」が起きやすくなり、結果エンジンに悪影響を与えます。
前章までのご説明で、「ハイオク」と「レギュラー」の違いをご理解いただけたと思います。では、レギュラーガソリン仕様のクルマに「ハイオク」を入れるとどうなるでしょうか?レギュラーガソリンの時と比べて違いはあるのでしょうか?
レギュラーガソリン仕様のクルマにハイオクはOK!
これは皆さんも考えたことのある疑問ではないでしょうか?
レギュラーガソリン仕様のクルマに「ハイオク」ガソリンを入れても問題は無いのでしょうか?また、ハイオクを入れることで、レギュラーとの違いは生ずるのでしょうか?
結論から申し上げますと、レギュラー仕様のクルマにハイオクを入れることは全く問題ありません。レギュラー仕様のクルマは、もともとオクタン価がやや低いガソリンでもノッキングしにくくなっていますので、ハイオクでも問題ないことになります。
性能や燃費には違いがありません!
では、ハイオクを入れると、レギュラーより性能などに違いはあるでしょうか?
残念ながら、レギュラー仕様のクルマにハイオクを入れても、燃費や走行性能に違いはありません。
唯一期待できるのは、ハイオクガソリンには、レギュラーより高性能なエンジン洗浄剤を配合している場合があるので、そのような時は、エンジン内部が浄化され、カーボン(炭素)などが溜まりにくくなりますが、これもハイオクガソリンに混入された添加剤によって違いがあります。
では、皆さんのクルマが「レギュラーガソリン専用車」か「ハイオクガソリン専用車」か、その違いはどこで確認すればよいでしょうか?
ガソリン種別は給油口の裏側を見よう!
写真は、クルマの給油口(フューエルリッド)の裏側です。
クルマが「レギュラー仕様」か「ハイオク仕様」であるかは、ガソリン給油口の裏側のラベルで確認できます。
ラベルが貼付されておらず、ガソリンの種別が不明な場合は、インターネットからメーカーのホームページへアクセスし、カタログデータから確認することもできます。
それでもガソリン種別が不明な場合は、ガソリンスタンドの人に聞いてみましょう。
では、ガソリンスタンドで誤って、ガソリン仕様のクルマに「軽油」を入れるとどうなるでしょうか?
ガソリンも軽油も原料は同じ「石油」!
実は、ガソリンも軽油も、もとは同じ「石油」から作られています。
ガソリンと軽油の違いは、軽油の方がガソリンより「高温・高圧」でよく燃えるということです。したがって、軽油は、トラックやバスなどの、高出力エンジンに向いています。
実は、軽油(軽油2号)は-5℃になると、シャーベット状に凍結してしまいます。ですから、ガソリンに比べ、寒さに弱いことになります。寒冷地では、軽油3号といって、-15℃まで凍結しないものを入れます。
ガソリン車に軽油を入れても走らない!?
ガソリンと軽油の違いをご理解いただいたところで、結論です。
ガソリン仕様車に軽油を入れても、エンジンを起動することすらできません。もし、ガソリンが底の方に少し残っていた場合は、エンジンは起動しますが、エンジン内での不完全燃焼により、カーボンにより点火プラグが汚れ、クルマが止まってしまいます。
では、最後の関門です。灯油でクルマは走行することができるのでしょうか?
ディーゼルエンジンは動くが、すぐに不具合が発生する!?
実は、灯油は軽油と同じ「第二石油類」に属しています。
ただ、灯油と軽油では次の点が違います。
・引火点の違い・・・灯油は40℃、軽油は45℃
・エンジンのスムーズさを示すセタン価・・・灯油は規定なし、軽油は45以上
上記の違いから、ディーゼルエンジンのクルマであれば、動くことは動きますが、エンジンの噴射ポンプを傷め、エンジンが停止する恐れがあります。
実は、軽油で動くディーゼル車に灯油を入れると、「不正軽油」とみなされ、脱税行為の犯罪となります。実際に動いても、犯罪として検挙されますので、やめましょう。
いかがでしたでしょうか、今回は、ハイオクとレギュラーの違い、横道にそれましたが、軽油や灯油とガソリンとの違いをご説明してまいりました。
ガソリンや軽油にはそれぞれ特性と違いがある!
ハイオクとレギュラーガソリンの違い、軽油とガソリンの違いもご理解いただけたと思います。
燃料の違いを正しくご理解いただき、愛車には適正な燃料を入れて、快適なドライブをお楽しみいただければと思います。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
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