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あなたのバイク、長く乗るためにはオーバーホールが絶対必要です!

バイクオーナーならば必ず一度は考えるオーバーホール。メンテナンスの中でも一番時間とお金のかかるエンジンのオーバーホールから、キャブレターなどのいわゆる小部品の分解整備まで、その必要性と重要性を考えます。バイクは安全に快適に長持ちさせたいものです。

オーバーホールとは?

まずはオーバーホール自体の意味を考えてみましょう。

オーバーホール中の時計

もともとはバイクや自動車のメンテナンスにだけ使う用語ではなく、機械製品を部品単位まで分解して清掃・再組み立てを行い、新品時の性能状態に近付ける作業のことです。
精密機械などではホコリのようなゴミ一つでその性能を極端に劣化させることがあります。数年に一度のオーバーホールが必要なのはバイクでも時計でも同じことです。

オーバーホールが必要なバイクとは


写真は絶版車カワサキZ1 900

古いバイクのレストア(老朽化からの復活)はもちろん、エンジンの調子が思わしくない場合などオーバーホールの必要性は様々です。単純に走行キロ数では判断できません。
中古で購入した場合、前任者がオイル交換を怠っていたり、荒い乗り方をしていたとしたら、数千キロの走行でエンジンがヘタっている事だってあります。

オーバーホールって具体的にはどうするの?

バイクの場合、「分解整備」はすべてオーバーホールと言います。
内容はまちまちですが、症状が出ているところを修理するだけでなく、単に走行距離が上がっている場合にも症状が出る前にオーバーホールをする場合があります。

キャブレターのオーバーホール

精密な内部構造を持つキャブレター。
これをすべてバラして洗浄、組み付け、同調を行います。

洗浄後のキャブレター

アイドリングが安定しない・エンジンの吹けが悪い・エンジンがかからない・長期間放置した・走行中に息つきする・キャブレターからガソリンが漏れる、などの症状が出たらまずはキャブレターのオーバーホールをしてみると良いと思います。

キャブレターのオーバーホール、代金は?

結構な部品数のキャブレター。


四気筒バイクで概ね3万円前後だそうです。
一つ一つの部品の値段はそう高い物ではないので、やはり技術料なんだと思います。

バイクのキャブレターの場合自分でオーバーホールをする方も多々おられます。ただ、複数気筒の場合「同調」の作業が必要になります。整備工場にお任せする方がいいかも知れませんね。

次はバイクの命、エンジンのオーバーホールです

CB1300のエンジン


約5万キロでのオーバーホールだそうです。

走っている時には不具合を感じなくても、実際にエンジンをバイクから降ろしてみるとピストンリングの交換が必要であったり、故障の予防にも繋がるようです。

バイクのエンジンのオーバーホール代金は?

2サイクル、4サイクル等の違いや、当然気筒数の違いなどもありますが、4サイクル4気筒エンジンでフルオーバーホールをすると基本だけで約15万円前後だそうです。

「開けてみたらあそこもここも」と、悪いところが沢山見つかることも少なくありません。当然かかる費用も状態によって変わってきます。
可愛いバイクのためなら、と奮発したいところですが、中には車両価格を越えてしまう事もあります。
「買い替え」「エンジン載せ替え」「壊れるまで乗る」など選択を迫られる場面も出てくると思います。
まずはしっかりした見積もりを取って下さい。

バイクオーナーからの実際の口コミ

美しく組み上がったエンジン

エンジンの性能的にはほぼ新車並みになります。またピストンやクランクのバランス取りをしてもらったり、バルブ回りを磨いてもらうと新車以上の性能になります。タダ技術的にいまいちのショップに頼むとかなり性能的に落ちてしまうこともあります。信頼出来るショップでオーバーホールすることをおすすめします。

出典:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

これはバイクのオーバーホールをして成功したオーナーさんの意見です。
すべてのバイクオーナーさんがこのような感想をもってくれるといいんですが、やはり中にはがっかりされるオーナーさんもおられます。

よくOHすると、エンジンの調子が100%良くなると勘違いしている方がいるので、ひとつ忠告をしておきます。
OHは、ショップによっては逆に調子が悪くなったり、寿命が短くなったりするケースもあります。
その為、慎重にショップを吟味する必要があります。

出典:http://oshiete.goo.ne.jp

手を掛けたバイクを他人の手に任せるのであれば慎重になるのは当然のことです。
それも大金を払うとなればなおさらです。お願いするショップは慎重に選んで欲しいものです。

オーバーホールの時期

マフラーから白煙が!

「3万キロで」とか「5万キロくらいかな」、などとよく距離でオーバーホール時期をおっしゃる方がおられますが、はっきり言ってそれは間違いです。オイル交換をきちんとして、丁寧に乗っておられる方と乱暴に乗っている方のバイクのヘタリ具合が違うのは当然です。
異音を感じたり、マフラーからの色つき排気を確認したりと、常にバイクの調子と向き合って乗って下さい。おのずとバイクがオーバーホール時期を教えてくれます。

最後に一つ

一試合ごとにオーバーホールをするレーサーと違い、普通は10万キロ程乗ってしまう市販車では、オーバーホールをしたいと思った時には「部品が無い」という事態も起こりえます。この記事で、愛車を大切に乗るコツを掴んで欲しいと思います。ありがとうございました。

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