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ガソリンのレギュラーとハイオクの違いについてまとめてみました

自動車に入れるガソリンにはレギュラーとハイオクの2種類ありますが、なんとなく給油しているけれどその違いって具合的になんなのか気になったことはありませんか?今回はレギュラーガソリンとハイオクガソリンの違いについてわかりやすくまとめてみました。

そもそもなぜレギュラーとハイオクがあるのか

街のガソリンスタンドで販売されているガソリンはどこのスタンドでも、レギュラーとハイオクの2種類があります。
ふたつのガソリンの違いについて、一番わかりやすいところからいくとまず価格の違いですね。どこのスタンドでもハイオクガソリンの方が十数円高い価格になっています。
価格の示す通りハイオクガソリンはレギュラーガソリンよりもいいガソリンだといえます。
ならいい方のハイオクガソリンだけを販売すればいいのではないかと思われるかもしれません。
ではぜ2種類のガソリンを販売する必要があるのでしょうか。

それにはエンジンのノッキングといわれる現象に深く関係しているのです。

その昔はこんな時代もありました・・・

エンジンのノッキングとは

エンジンのノッキングとはガソリンが燃焼する際に正しいタイミングで燃焼してくれず、エンジンからコンコンやカンカンといった異音がすることを言います。
エンジンはその性能を上げようとすると構造上このノッキングがどうしても発生してきてしまい、性能を十分に引き出せない原因となってしまいます。
そこでこの現象を起こりにくくするにはガソリンの『オクタン価』といわれるものが大きく関わっていて、レギュラーガソリンとハイオクガソリンではこのオクタン価が違うというのが一番の違いになります。
つまり価格の高いハイオクガソリンはレギュラーガソリンに比べてオクタン価が高い性能の良いガソリンということになります。

ハイパワーのエンジンやターボ車などに起こりやすい現象です。

レギュラーガソリンとハイオクガソリンのオクタン価の違い

それではレギュラーとハイオクのオクタン価にはどれくらいの違いがあるのでしょうか。
オクタン価を数値で表すと下記の様になっています。
・レギュラーガソリン オクタン価 「90~91」
・ハイオクガソリン  オクタン価 「98~100」
ハイオク仕様のエンジンにレギュラーガソリンを入れてはいけないというのを聞いた事があるかと思います。ハイオク仕様のエンジンとはレギュラー仕様のエンジンに比べその性能を高めたエンジンになっています。レギュラーとハイオクではこれだけのオクタン価の違いがあるのでハイオク車にレギュラーを入れてしまうとノッキングを起こしてしまいエンジンの性能を引き出せないどころか、最悪の場合エンジンにダメージを与えてしまう可能性があるからなのです。
万が一間違えて入れてしまっても今のエンジンはコンピューターで複雑に制御されていますので壊れてしまうことはないのでご安心ください。
しかし安いからといってハイオク車にレギュラーガソリンを入れる事は、少しずつエンジンにダメージを与えることに違いはないので絶対にやめた方が言いといえます。

ハイオクはオクタン価が高い『ハイオクタン価』の略。

海外のスタンドでは画像の様に車に合ったオクタン価を選んでガソリンを入れるというような方式になっている国もあります。

ガソリンと軽油との違い

ここでもう一つの燃料軽油について簡単にまとめてみました。
軽油もガソリンも同じ石油から精製されるものですがその特性は全然違います。
軽油は高温高圧で優れた特性を持つため、燃焼効率がガソリンよりもよく燃費が良いとされています。CO2の排出も少ないため温暖化の抑制にもつながります。そして燃料代が安いのも魅力の一つです。
しかしエンジンの騒音や振動が大きくなってしまうのがディーゼルエンジンの難点とも言えます。
値段が安いからといってガソリン車に軽油を入れてしまうと故障の原因となりますので絶対におやめください。

セルフ式スタンドではお客さんが間違えないようにノズルが緑(軽油)、黄色(ハイオク)、赤(レギュラー)の三色に分けられています。

そのほかレギュラーとハイオクの違い

そのほかにもハイオクガソリンとレギュラーガソリンにはいろいろな違いがあります。

洗浄効果

ハイオクガソリンにはレギュラーガソリンに比べてエンジン内部を洗浄する添加剤が多く入っています。ハイオクを入れるとエンジンが綺麗になるというのはこの洗浄効果が高いからなんです。この洗浄効果を高めている添加剤は各ガソリンメーカーによって違いがあるようで、メーカーによってはブランド名を付けたハイオクガソリンを販売しています。レギュラーガソリンにハイオクを入れた場合エンジン内部がきれいになるといった効果はこのためです。

燃焼効率

もう一つの違いは燃焼効率の違いです。
燃焼効率というのはガソリンを燃やした時に取り出せるエネルギーの割合のことをいいます。
ガソリンはレギュラーにくらべハイオクの方が最後までしっかり燃えきってくれるのでそこから取り出せるエネルギーも多いといえます。取り出せるエネルギーが多いということは燃費がいいということです。ハイオクを入れると燃費が良くなったとかいうのはこのためです。しかしレギュラー仕様のエンジンにハイオクを入れても燃料事態の金額差がうまるほどではないのでそれほど意味はないかもしれません。

レギュラーとハイオクの燃費の違いについて

ここでもう少し詳しくレギュラーとハイオクの燃費の違いについて知りたい人へ。
基本的にハイオクの方が燃費がいいとされていますが、それほど大きな違いはありません。
なぜならエンジンの設計がレギュラーガソリンに合わせた設計になっているからです。
レギュラーエンジンの圧縮比はそれに合わせた圧縮比となっているのでハイオクガソリンのエネルギーを最大限には引き出せないからです。
ハイオクにの方が燃費はよくなるのは確かですが、それは数字にして2~3kmほど。
損して得取れとまではいかないといえます。

レギュラーエンジンにハイオクを入れても経済的効果はうすい!

レギュラーとハイオクの違いまとめ

レギュラーガソリンとハイオクガソリンの違いについて知識を深めていただけましたでしょうか。
車好きの人たちの中でもこのふたつの違いにのついての論争は絶えず、細かいところでの意見がそれぞれ違いそれもまたおもしろいところだと思います。
レギュラーとハイオクどっちのガソリンを入れるのがいいのか・・・なにが正解で何が間違いなのか。
海外の様にオクタン価を選んで給油ができる方式ではありませんが、日本のスタンドはメーカーによってオクタン価などが違って来たりするので自分の車に合ったガソリン探しをしてみるのも面白いかもしれません。

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