乗用車のマニュアルとオートマのメリットとデメリットとは?

もともと乗用車には、マニュアル車とオートマ車の設定がありますがどちらがいいのでしょう?最近はマニュアル車とオートマ車どちらが多いのか?など、マニュアルとオートマのメリットとデメリットを考えながら検証していきたいと思います。

マニュアルとオートマの違いとは?

自動車のトランスミッションには、マニュアルとオートマチック(以後オートマ)の2種類があります。トランスミッションとは、ギヤによって変わるエンジンの出力を駆動系へ伝える装置です。

では、マニュアルとオートマでは何が違うのでしょう?マニュアルとオートマの構造と仕組みの違いについてご説明していきます。

マニュアルの構造

変速機のギアチェンジを手動で行うものをマニュアルといいます。自動車のカタログでは、「〇速MT」「〇速マニュアル」と表記されているものがこれにあたります。

マニュアル車のギアは、1速~5速の5段階にバックギアが付いているのが一般的ですが、車種によっては4速までのものや6速まであるものもあります。

縦に並ぶ数字の間に端から端まで線が入っていますがここをニュートラルといい、ギヤが横に動かせる状態になります。ここにシフトがある場合、トランスミッションのギアは動きません。

マニュアルのシフトパターン

ギアチェンジによるシフトアップは数字の順にギアを入れ、シフトダウンの場合は逆順に降ろしていきます。右下表記の「R」はリバースの意味で、バック(後退)するときに使います。

※シフトアップ・シフトダウン~ギアによる変速の事。

6速マニュアルの場合は、車種によって「R」の位置(左上か右下)が違いますので、6速マニュアルの場合は確認が必要です。

マニュアルのギアチェンジをする際、ドライバーはクラッチペダルを踏み込んでギアを入れ(抜き)、次のシフトに入れたらクラッチを放すという動作を行います。

マニュアル車のペダル

右端:アクセルペダル
中央:ブレーキペダル
左端:クラッチペダル

アクセルペダルとブレーキペダルの操作は基本右足で行いますが、クラッチペダルの場合は左足で操作します。

マニュアルの注意点としてエンジンを始動する場合は、ギアがニュートラルになっていることを確認してください。ギアが入ったままエンジン始動をすると、走り出してしまう恐れがあります。

オートマの構造

オートマとはオートマチックのことで、マニュアルと違って手動ではなく自動で変速するトランスミッションンを指します。

オートマの場合はギア位置がシフトノブではなくシフト脇または、メーターパネルに表示されるようになっています。

昔のオートマの場合はシフトが縦にストレートに動かす仕組みになっていましたが、現在のオートマの多くは誤作動防止のため、ジグザグに動くようになっています。

「P」パーキング、「R」リバース(後退)、「N」ニュートラルの表記となりますが、「D」以下は「L」ロウギア、「1」1速、「2」2速の表記になっているものもあります。また、車種によっては「P」は別位置でスイッチ式の場合もあります。

この他にもオートマ車の場合は、路面状況に応じて対応するスイッチ式のスノーモードやオーバードライブなどが装備されています。

オートマは前述にもありますが、自動で変速をしますので基本ペダルは2つになりますが、車種によってはサイドブレーキがペダル式で左端に設置してある場合があります。

オートマ車のペダル

右側:アクセルペダ
左側:ブレーキペダル

オートマの場合はアクセルペダルとブレーキペダルしかありませんので、基本右足しか使う必要がないため、左足での操作はありません。

オートマは「P」レンジ(「P」状態)になっていないとエンジンが始動しないようになっており、エンジン停止時も「P」レンジ(状態)になっていないと鍵がある場合は鍵が抜けない仕組みになっています。

マニュアルとオートマの免許の違いは?

普通自動車の運転免許といえば、普通自動車のすべてを運転することが可能でしたが、現在はそうではなくなりました。

というのは、普通運転免許保持者が運転できる普通自動車に制限がかかった訳ではなく、平成11年9月に普通自動車を対象にオートマ限定免許が制定さえたからです。

オートマ限定の場合、運転免許証の「免許の条件等」の欄に「普通車はATに限る」「ATに限る」などと表記されます。

この場合、オートマ限定の方がマニュアル車を運転すると違法になりますが、4時間程の講習を受けることで限定解除をすることができます。

マニュアル車とオートマ車の割合は?

ちょっと昔だとスポーツカーはマニュアル車に人気が集中していましたが、最近ではスポーツカーもオートマ化されているものも出てきました。

GT-R R35型

オートマ設定のみとなったGT-R R35型。R32~R34型のスカイラインGT-Rの時代は、逆にマニュアルのみの設定でした。

現在の自動車の状況を見ますと、マニュアルの設定がある自動車は激減し、CVTの普及もあってか多くがオートマ設定になっているのが現状です。

日本でのマニュアル車とオートマ車の割合を見ますと、マニュアル車7%、オートマ車93%となっており、統計上マニュアル車は1割にも満たない状況で、少し寂しい感じがします。。

マニュアルとオートマのメリットとデメリット

マニュアルのメリットとは?

マニュアルの一番のメリットといえば、やはり「自分で車を操作している」という実感と充実感ではないでしょうか?

特にスポーツカー好きの方からは支持が多く、現行モデルとなる日産フェアレディZやトヨタ86、スバルWRXなどは、現在もマニュアル車の人気は高いようです。

マニュアルの場合は走り出す際にクラッチを繋ぐために、半クラ状態が必要で、これがうまくできない、またはやらなかった場合はエンストを起こし、エンジンは停止するため誤作動が少なくなります。

※半クラ~走り出す際にクラッチを繋ぐために半分クラッチを開く(クラッチペダルを半分戻す)こと。
※エンスト~エンジンが停止(ストップ)すること。

しかしマニュアルの最大のメリットは、走行中にシフトアップやシフトダウンと「車を走らせている」「車を操っている」という最高の優越感と充実感があるということではないでしょうか?

マニュアルのデメリットとは?

マニュアルの最大のデメリットは「半クラ」というクラッチ操作で、慣れないとなかなか面倒な操作となってしまいますが、慣れても車種によってポイントが違うという点もまたデメリットとなります。

渋滞に巻き込まれると何度も何度もこの操作すると足が疲てしまうし、坂道発進で失敗すると車は下がってしまうので、この点がマニュアルが嫌われる理由のようです。

オートマのメリットとは?

オートマの最大のメリットはギアチェンジの動作が無いため運転が非常に楽で、「Dレンジ」にシフトを入れてしまえばアクセルとブレーキ操作のみで走行が可能というのが最大のメリットです。

オートマは電子制御によってギアが変わるため、オートクルーズコントロールなど、様々な機能を装備することが可能となり、自動ブレーキシステムなど現在は先進安全技術も備えられました。

セダン系やミニバン、軽のワンボックスなどはほとんどがオートマ化されました。

オートマのデメリット

オートマの場合、間違ったシフトレンジに入っていることに気付かず車を操作してしまうと、エンストがないのでそのまま動いてしまい、事故につながる恐れがあるというのが最大のデメリットです。

これはシフトの動きをジグザグにしたり、安全先進技術による警告音やオートブレーキシステムで対応していますが、常に注意が必要です。

両方備えたマニュアルモード(ミッションモード)付オートマとは?

最近ではマニュアルモード付オートマというものも登場し、主はオートマですがマニュアル操作も楽しめるといった車も増えています。

これは走行中にオートマによる自動ギアチェンジの部分を、手動によるシフト操作でシフトアップ、シフトダウンをし、マニュアル感覚が味わえるというものですが、クラッチペダルはありません。

画像のシフトの場合は「Dレンジ」にシフトし、さらにシフトを右に入れると「M」のマニュアルモードになります。「+」はシフトアップ、「-」はシフトダウンになります。

最近のスポーツカーではこれにパドルシフト(ステアリングの後ろに設置されている)をプラスし、オートマでも性能を最大限に発揮し、スポーツ走行を楽しむことができるようになりました。

マニュアルとオートマのまとめ

マニュアル、オートマともにメリットもあればデメリットもあります。自分の好みや自分に合うものを選択して、楽しいカーライフを送ることが最大の車の楽しみ方です。これからも良いカーライフを送っていただきたいと思います。

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