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日本の戦車とは?大戦時から現在の自衛隊が保有する戦車をご紹介!

第一次世界大戦や第j世界大戦で、日本が使用したとされる戦車にはどんなものがあったのでしょう?ここでは日本が使用した戦車や製造された戦車、そして現在日本の自衛隊が保有する戦車など、日本の戦車に関する事をご紹介していきます。

日本が初めて輸入して購入した戦車

戦車は第一次世界大戦時に、塹壕線を突破す歩兵隊の支援を目的する兵器として、装甲を持った戦車が開発されました。

世界で初めて戦車として登場したのは、第一次世界大戦中でフランスのルノーが製造したルノーFT-17型戦車という軽戦車でした。

ルノー FT-17型戦車

全長:5,000mm
全幅:1,740mm
全高:2,140mm
重量:6.5t
最高速度:20km/h
装備:21口径37mm戦車砲 8mm重機機関銃
装甲:最大22mm

日本では終戦直前の1919年から1920年にかけてルノーFT-1型戦車十数輌とビッカース社製のMk.IV 雌型 戦車を1輌輸入したとされています。

日本が初めて国内で製造した戦車

ルノーFT-17型戦車とビッカース社製のMk.Ⅳ 雌型 戦車は、実戦に使用するためではなく、戦車に無関心でいられなくなった日本が、戦車の研究開発のために輸入したとされています。

1931年2月に石川島自動車製作所(現いすゞ自動車)にて研究・開発を開始、1932年に試作車が完成、呼称をスミダTB型九二式軽戦車とし、ロ号ともよばれました。

九二式重装甲車

全長:3,940mm
全幅:1,630mm
全高:1,870mm
重量:3.5t
最高出力:45馬力
装備:九一式13mm機関砲 
   九一式6.5mm車載機関銃
装甲:6mm

そして試作車は騎兵学校で試験を受け、若干の改修を加えられたあとに九二式重装甲車として、正式に採用されることとなり、国産化に乗り出すことになります。

太平洋戦争時代に日本が所有していた戦車

日本軍が多くの戦車を導入したのは、第二次世界大戦時の太平洋戦争です。その当時、日本が所有していた戦車をご紹介していきます。

一式中戦車

一式中戦車

全長:5,700mm
全幅:2,300mm
全高:2,400mm
重量:15.2t(全備17.2t)
最高速度:44km/h
装備:一式四七粍戦車砲(主砲) 
   九七式車載重機関銃(副装備)
装甲:正面20mm 側面25mm 後面20mm

1940年から「チヘ計画」の名称で開発が進められた戦車。97MTKの改良型で、フィリピンに配備されたとされますが、本土決戦のために内地に留められ、実際に配備はされませんでした。

四式中戦車

四式中戦車

全長:6,340mm
全幅:2,870mm
全高:2,870mm
重量:24.0t(全備30.0t)
最高速度:45km/h
装備:五式粍戦車砲(主砲
   九七式車載重機関銃
装甲:全面75mm 側面50mm 後面:50mm

1942年、新中戦車の(甲)の開発が決定され、これが後の四式中戦車となりました。車体の制作は三菱重工業が行いました。戦後、浜名湖北の猪鼻湖に沈められたものが発見されています。

八九式中戦車

八九式中戦車(甲型イ号)

全長:5,750mm
全幅:2,180mm
全高:2,560mm
重量:11.9t(全備12.7t)※イ号は18t
最高速度:25km/h
装備:九〇式五糎7戦車砲
   九一式車載軽機関銃
装甲:最大17mm

八九式中戦車は、甲型(ガソリン)と乙型(ディーゼル)がありました。1931年満州事変で初陣、フィリピン攻略戦にも配備されました。

九五式重戦車

九五式重戦車

全長:6,470mm
全幅:2,700mm
全高:2,900mm
重量:26.0t
最高速度:22km/h
装備:九四式七糎戦車砲
   九四式三十七粍戦車砲
装甲:12~35mm

九五式重戦車は多砲塔戦車の一つとなります。しかし、コストや重量面から量産されることはなく、実践においても配備されることは一度もありませんでした。

特二式内火艇

特二式内火艇

全長:7,420mm(フロート付) 4,800mm(フロート無)
全幅:2,800mm
全高:2,300mm
重量:12.5t(フロート付) 9.15t(フロート無)
最高速度:陸上37km/h 水上9.5km/h
装備:一式37mm戦車砲
装甲:6~12mm

特二式内火艇は、水力両用洗車です。フロートを装着する事で海上を進めますが、フロートを一度外すと装着に手間がかかるため、水陸両用というのは上陸するまででした。

「大日本帝国の戦車」にある戦車

1 一式中戦車
2 二式軽戦車
3 三式軽戦車 三式中戦車
4 四式軽戦車 四式中戦車
5 五式軽戦車 五式中戦車
8 八九式中戦車
9 九一式重戦車 九二式重装甲車 九四式軽装甲車 九五式軽戦車
  九五式重戦車 九七式軽装甲車 九七式中戦車 九八式軽戦車
S SRII
お オイ車
か カーデン・ロイド豆戦車
し 試製一号戦車 試製九八式中戦車 試製中戦車 チニ
と 特二式内火艇 特三号戦車 特四式内火艇 特五式内火艇  特三式内火艇
な 長山号
ひ ビッカースC型中戦車
ま マーク IV 戦車 マーク A ホイペット中戦車
る ルノー FT-17 軽戦車 ルノーNC型戦車

日本軍が所有した戦車はこれだけありますが、実戦に配備されたものもあれば配備されずなかったものもあり、ゼロ戦のように活躍した戦車もなく、どちらかというと歩兵団の援護が中心でした。

日本の自衛隊が所有する最新の戦車とは?

防衛相は、最新型の戦車を開発しているようですが、最新国産主力戦車とされているのがこの「10式戦車(ひとまるしきせんしゃ)となっています。

10式戦車

全長:9,420mm
全幅:3,240mm
全高:2,300mm
重量:44t
最高速度:70km/h
装備:10式戦車砲(44口径120mm滑腔砲、日本製鋼所製)
12.7mm重機関銃M2(砲塔上面)
74式車載7.62mm機関銃(主砲同軸)
装甲:複合装甲(正面要部) 増加装甲(砲塔側面)

日本軍時代の戦車と比較すると車体はかなり大きいもので、装備もかなり強化されていることが分かります。4代目となる10式戦車ですが、装備化年度が2010年からあという事でこの名称となりました。

砲塔上面に各種センサー類や12.7mm重機関銃が搭載されています。

10式戦車は将来の日本にとって必要となれば、44口径120mm滑腔砲を55口径120mm戦車砲に換装可能となる設計になっており、平成26年から平成30年までに44輌の調達が計画されました。

日本の戦車まとめ

旧日本軍時代の戦車と自衛隊の最新型戦車をご紹介させていただきました。しかし、現在の平和な日本において兵器が活躍する場は喜ばしくありません。これからも平和な日本であり続けてほしい、そう願います。

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