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    グッドイヤー、発電タイヤ『BH03』発表!!

    米タイヤメーカー大手のグッドイヤーは、スイスで3月3日に開催された、第85回ジュネーブモーターショーで、発電を可能としたコンセプトタイヤ『BH03』を出展した。
    まだコンセプト段階であるが、今後大きな技術革新を起こす可能性が高いだろうと期待されている。

    発電タイヤ『BH03』誕生エピソード

    グッドイヤーを含め世界中のすべてのタイヤ製造会社は、「転がり抵抗」が少ないタイヤの開発に多くの時間・資金・労力を費やしてきた。タイヤの転がる抵抗を減らすことができれば、内燃機関で走る自動車の燃費は良くなり、電気自動車は航続距離が伸びるからである。しらし、こうした長年の努力の末に、グッドイヤーのエンジニアたちは考えた。燃料や電気の節約という発想を離れて、タイヤそのものに発電をさせることができないのだろうかと。そして、この発電タイヤ『BH03』が誕生した。

    発電タイヤ『BH03』のスペック

    発電タイヤ『BH03』のタイヤ表面には、ウルトラブラックのテクスチャーを採用した特殊な素材でできていて、2つの方法で発電が可能だ。1つ目は、停車している間にタイヤに当たる日光の熱を電力に変換する方法。2つ目は、走行中の地面との摩擦やタイヤの変形で発生する熱を電気に変換し、利用する方法だ。これらの電力はバッテリーに蓄電することが可能であり、電気自動車のバッテリーの充電を、タイヤに集めた熱から変換した電気で行うことが可能となる。

    発電タイヤ『BH03』の展望とは

    電気自動車の需要が大きくなるにつれ、発電タイヤ『BH03』の発電技術は将来、技術革新をもたらす可能性が大きい。回生ブレーキやインホイールモーターと発電タイヤ『BH03』の発電システムを組み合わせることによって、1回の充電による走行距離が飛躍的に伸びるかもしれない。まだ量産の予定はないが、充電スタンドや充電所の不足などの問題に対処できる可能性があるだろう。

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