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今更聞けない車のマフラーの秘密!マフラーって何の為にあるの?

車のマフラー交換なんてうるさくしているだけだと思ったら、まずは読んでみてください。確かに一部には爆音の違法マフラーも見られますが、殆どは車検対応の快適なマフラーです。あなたも性能もアップして見た目もクール、その上快適で車検もOKのマフラーに交換してみませんか?

車のマフラーって何?

今回は車のマフラーについて、一体どんなものなのか、改めて様々な角度から調べてみたいとも思います。自動車免許取得の座学以来かもしれませんが、車にとっては重要な機関の一部なのでご一読下されば幸いです。

プリウス純正マフラー

一般的にマフラーとは、エンジンにおいて、排気ガスが外部へ排出される際に発生する音や、吸気管に空気が吸い込まれる際に、発生する音を低減する装置のことを言い、車などの分野では排気音を低減するものはマフラー、吸気音を低減するものはサイレンサーと呼ばれています。

では、なぜエンジンからの音がうるさいのかと言うと、エンジンから排出される排気ガスは高温、高圧なので、一気に排出されると急激に膨張するためです。そこで静かにするためには、排気ガスを少しづつ膨張させたり、何回も圧力波を干渉させたりすることで、圧力と温度を下げる必要があり、その機能をマフラーが担っています。

またマフラーには、背圧を利用して、発進時や加速時などに有用なエンジン出力の過渡特性を向上させる機能も持ち合わせています。この場合のマフラーは効率よく排気ガスを排出させる機能と、適度な背圧を与える機能とのバランスを考慮した設計がされています。

車のマフラーの仕組み・構造は?

それでは、まず車のマフラーが一体どのような仕組みになっているのか、見ていきましょう!

車のマフラーの仕組みは、大きく分けて2種類あります。

自然吸気車の場合

自然吸気車のマフラーの仕組み

一般的なエンジン搭載車の場合、エンジンで燃やされた排気ガスは、シリンダーからエキゾーストマニホールド(通称エキマニ)を通り、キャタライザー(触媒)で浄化され、サブサイレンサー、メオンサイレンサーで消音され、社外に排出されます。

過給機付車(ターボ車など)の場合

過給機付車の場合

基本的な排気ガスの流れは自然吸気車と変わりませんが、過給機エンジンは排気ガスを再利用するエンジンなので、エキゾーストマニホールド(エキマニ)とキャタライザー(触媒)の間にフロントパイプを設けています。

では、排気ガスの流れがわかったところで、マフラー自体の構造を見ていきましょう!

メインマフラーには2種類の構造があります。一般的に純正パーツでも地位入られている多段膨張型(隔壁型)とストレート型です。

多段膨張型(隔壁型)とは?

多段膨張型マフラー

多段膨張型マフラーの中は、隔壁で仕切って複数の空間に分け、それらを遠回りするように長さや太さの違うパイプで繋いだ構造にしています。こうすることで、排気ガスが複雑な経路でマフラーの中を通過することで、膨張や圧力波の干渉を繰り返し音量を抑えています。

ストレート型とは?

ストレート型マフラー

名前のごとく、エンジン側から出口までをストレートにつないでいます。このままだと消音不足になるので、画像のように消音材でマフラーの中を充填しています。

車のマフラー交換について

次はマフラーの交換について見ていきましょう!
マフラーの交換と聞いても大半の方はピンとこないかもしれません。通常マフラーの交換は、事故による変形か腐食以外ではあまり交換しないですからね。
では、なぜマフラーの交換をするのでしょうか?

インテグラ用5次元製「ミラクルファイヤーボール」マフラー

上がノーマル、下が5次元マフラーです。
パイプの太さもメインマフラーの大きさも違いますよね。当然重さも変わってくるので走行性能にも影響してきたりします。

はじめにマフラーの説明をしました。その中でマフラーの役割について触れましたが、マフラーには、車の排気ガスを外部に排出し消音する目的の他に、背圧を利用して、発進時や加速時などに有用なエンジン出力の過渡特性を向上させる機能も持ち合わせています。

そこで、車の静粛性より走行性能やデザインにこだわる方々の中には、その効果が期待できる社外のマフラーに交換される方がいらっしゃいます。特に過給機付きのエンジンの車両にはその効果が高いと言われているので、交換率も高い気がします。

GReddy スーパーストリートチタン BRZ/86用

チタンの焼け色が性能をポテンシャルの高さを表してますね。

かなり昔はその性能を追求するパーツなので、競技用がメインで一般公道では使えないものが多く、車検対応でないものがほとんどでしたが、現在では逆にそのほとんどが車検対応品です。材質もほとんどの純正がスチールなのに対して、アフターパーツではステンレス、チタン、カーボンまで様々な材質のものがあります。

人気の車用マフラーブランドは?

では、そんな社外のマフラーで人気のブランドを紹介します。

藤壺技研工業

何と言っても日本でマフラーと言えば、藤壺技研工業ですね。改造に厳しい日本の法規で車検対応モデルもいち早く対応していましたし、その歴史と信頼と性能で多くのユーザーに愛されてきているメーカーです。

株式会社エッチ・ケイ・エス

レース用エンジンからターボチャージャー、パーツまで幅広い分野の開発をしているHKSも、幅広いメーカーに車両に対応している商品が多く、ユーザーの支持が高いメーカーです。

他にも数多くのメーカーがありますので、自分の車に合うマフラーをいろいろ探してみるのも楽しくていいですね。

車のマフラーについて・まとめ

HKSスペックLマフラー

さて、いかがでしたか?
今回は車のマフラーについていろいろと調べてみました。

市販車両は、やはり快適で安全な走行とコスト面を考えて製造されていますので、マフラーも妥協を重ねて作られているんだと思います。マフラーの構造を変えることでその車の持つポテンシャルを出したい方、音を楽しみたい方、そしてデザインにこだわりたい方にはマフラーの交換をお勧めします。ただし、競技用マフラーは不正改造に問われますし、何よりも周りに迷惑をかけますので選択しないように注意してくださいね。

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