記事ID10891のサムネイル画像

忘れがちですが一般道でも後部座席でのシートベルト着用は必須です!

「後部座席のシートベルト着用の義務は、高速道路だけ」と思っている方は多いのではないでしょうか?実は一般道でも、後部座席のシートベルト着用が義務付けられています。今回は後部座席のシートベルト着用のルールなどをご紹介します!

なぜシートベルトをするの?

シートベルトを着用する意味

シートベルトは、乗員の身体を座席に拘束することで、座席の外へ体が投げ出されてしまうことを防ぐ、ベルト状の安全装置のことです。自動車以外にも、飛行機やロケット、ジェットコースターなどの乗り物にもシートベルトが付けられていますね。

シートベルトを着用しなければ、自動車が衝突したときや衝突を回避するときに急ブレーキをかけたりハンドルを切った場合、体がハンドルやフロントガラスなどに衝突します。また、体が車外に飛び出してしまうこともあります。それを防ぐためにシートベルトを着用することが義務になりました。

シートベルトを着用するメリットは他にもあります。カーブを曲がるときやブレーキをかけた時などに遠心力で体が前後左右に揺さぶられることがあります。そのとき、体が固定されていないと必要以上に揺さぶられるので、乗り物酔いを起こしやすくなってしまいます。

いつから後部座席でもシートベルト着用が義務になったの?

後部座席のシートベルト着用について

2008年6月1日から、例外を除いて、それまで「努めなければならない」とされていた後部座席のシートベルト着用が義務化されました。もちろん、高速道路だけでなく一般道も後部座席のシートベルト着用が義務なのですが、なぜ「高速道路のみ、後部座席のシートベルト着用」と認識されているのでしょうか?

後部座席シートベルト装着義務違反について

実は、高速道路では後部座席でシートベルト着用してない場合の罰則は、減点1点反則金なし、さらに一般道では減点も反則金もなし口頭注意のみで、特に取り締まりも行われていません。その甘さのためか、法律によって定められているものの、後部座席シートベルト着用率は高速道路では68%、一般道では35%と低い数字となっており、この法律自体知らないという方も多いのではないでしょうか。

後部座席でシートベルトをしないとどうなる?

後部座席でシートベルトをしない危険性

後部座席でシートベルト非着用の場合の危険な点をまとめてみました。

①後部座席でシートベルトをしないと・・・事故の衝撃で、すさまじい力で前席や天井や、ドアなどに叩きつけられることになります。仮に時速60㎞で進んでいる車が激突すると、高さ14mのビルから落ちるのと同じ衝撃を受けるそうです。

②後部座席でシートベルトをしないと・・・衝突の勢いが激しい場合は、後部座席から車外に放り出される危険性があります。体重が軽い子供ほど、飛び出す危険性が高くなります。

③後部座席でシートベルトをしないと・・・40㎞で衝突した場合、後部座席の乗員が仮に体重60㎏だと、その約30倍の約1.8トンの力が前の席の背もたれにぶつかります。そうなると後部座席の乗員が怪我をするだけでなく、前の座席の乗員もエアバックと後部座席の乗員に挟まれ、胸部を圧迫し、重傷を負う危険性もあります。

後部座席でシートベルトを着けていないと・・

ちなみに、後部座席でシートベルト非着用の場合の死亡率は着用者の約15倍とされ、未着用者が車外へ投げ出される確率は着用者の約22倍です。もちろん怪我をする確立も大幅に高くなります。

後部座席シートベルト非着用の実験動画

シートベルトを正しく着用しましょう

シートベルトを正しく着用しましょう

シートベルトはただ着用すればいいというものでもありません。姿勢が悪かったり正しい位置に着用していないと、衝撃を受けた時にベルトで首を絞めたり、内臓や骨を損傷する恐れもあります。ということで、正しいシートベルトの絞め方をご紹介します。

正しいシートベルトの絞め方

①まず座席に深く座ります。
②肩ベルトは肩から胸骨を抑え首にかからないように着用します。
③腰ベルトは腹部の下の位置に、左右の骨盤を挟むように着用します。
④バックルを差し込んだ後、しっかり接続されているかを確認します。

後部座席でもシートベルトを着用しましょう

後部座席でもシートベルトを!

後部座席のシートベルト着用義務について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

後部座席でのシートベルト着用は法律上では義務化されており、今は一般道での取り締まりは行われていませんが、将来は一般道でも取り締まりが始まるかもしれません。運転席や助手席でシートベルトを締めるのは当たり前ですが、後部座席でも同じです。シートベルトを着用することにより、自分の命だけでなく、同乗者の命も守ることに繋がります。

最後までご覧いただきありがとうございました!

関連する記事

この記事に関する記事

この記事に関するキーワード

キーワードから記事を探す

TOPへ