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マニュアル車とオートマチック車との違いを知り、運転を楽しもう!

今や少数派となってしまったマニュアル車ですが、マニュアルでギアを操作することはクルマを運転する楽しみ方の一つでもあります。マニュアル車とオートマチック車について、その違いを知ることで運転をする事がより楽しくなる紹介をしていきます。

マニュアル車とオートマチック車との違い

今では少数派になりつつあるマニュアルトランスミッション車=マニュアル車ですが、今から30年程前までは過半数を占めていました。またオートマチック車の普及に伴って、AT限定免許の取得率も上がっています。またオートマチック車の中にもその機構にいくつかの違いがあります。

マニュアルトランスミッションのクルマとは

日本語で書くと手動変速機と言って、ドライバーがクルマの走行状態に合わせて、自分でギヤを選択して運転します。

マニュアルトランスミッションの構造

マニュアル車のミッションは、この様な仕組みになっています。ギアの数は今では6段くらいまで設定があります。

オートマチックトランスミッションのクルマとは

日本語で書くと自動変速機と言って、クルマ自体が自分の走行状態に合わせて、自動的にギヤを選択して運転します。

トルコン式オートマチック車の構造

オートマチックトランスミッション車のメジャーな形式で、乗用車では4速以上の変速機構を備えているものもあります。

その他のオートマチックトランスミッションについて

CVT(無断変速機)

近年は採用が増えてきた方式です。変速のショックが少なく燃費の向上にも貢献します。

オートマチック車の新たな形(DCT)

マニュアル車の良さとオートマチック車の良さが組み合わされているトランスミッションです。スポーツカーでの採用が多かったのですが、最近では一般車への導入も増えてきており、違和感なく運転されています。

デュアルクラッチトランスミッション

2系統のギアが用意され、必要なギアを交互に切り替えて変速します。クラッチ操作と一緒に機械の方で行ってくれます。

日本国内でマニュアル車が設定されているクルマは?

日本国内で運転されている乗用車における、マニュアル車とオートマチック車の比率は、以下にある販売台数のデータの様になっています。(軽自動車と輸入車を除く) 交通事情を考えると必然的なのかもしれません。

2011年度で、乗用車のわずか1.5%しかマニュアル車が販売されていません。

日本のメーカーのマニュアル車の位置づけは、スポーティーか実用的かに分かれている様です。近年発売されたスポーティーな車種としては、トヨタ86、ホンダS660、スバルインプレッサ、スズキアルトワークス、マツダロードスター等が記憶に新しいですね

2015年度のカーオブザイヤーを受賞

マツダのロードスターは、マニュアル車とオートマチック車の設定がありますが、販売台数の約70%がマニュアル車だという事です。

実用的なマニュアル車としては

最もマニュアル車に力をいれているのは、マツダかもしれません。現時点でもアテンザ、アクセラ、デミオ、CX3にマニュアル車がラインナップされています。次に多いのはトヨタで、カローラー、オーリス、ヴィッツにマニュアル車の設定があります。

デミオにもマニュアル車が設定されています

ファミリー向けイメージのコンパクトカーですが、マニュアル車が設定されているのは、運転者主体のクルマ造りからだと思います。

ロングセラーの国民車にもマニュアル車が

1966年から販売され続けているカローラですが、現在もマニュアル車が設定されており運転されています。

オフローダーと軽トラックの運転にはマニュアル車設定が必須

本格的にオフロードを走れる車には、マニュアル車の設定は欠かせない様です。また実用的なクルマとしての軽トラックにもマニュアル車設定があり、運転されています。

昨年再販されたランドクルーザー70

海外向けに作られていた事もあって、マニュアル車のみの設定でした。マニュアル車で運転を楽しむ方には嬉しい再販だと思います。

マニュアル車といえば軽トラック

農業や林業、建築業などの幅広い業種で活躍している軽トラックですが、マニュアル車で運転されている方も多く見受けられます。

マニュアル車を運転する為に知っておく事

オートマチック車との運転操作の違い

マニュアル車を運転するには、シフトレバーを使って自分でギアを選択・チェンジしなければならないのですが、その為にはアクセル、ブレーキに加えて、クラッチペダルが追加され、これらを操作してクルマを運転する事になります。

A,B,Cペダルの配置

写真右から、アクセル、ブレーキ、クラッチの順に配置されます。ペダルが一つ追加されただけですが、運転に戸惑うかもしれません。

シフトレバーの機能

P,D,Nといったポジションは無く、各ギアの段数と位置、そしてリバースの表示があるのみで、中立の位置がニュートラルになります。

これらを駆使してギクシャクせずに発進できた時の感動や、目的地へ向かう間でのスムーズな変速をして、運転が出来た時の気持ちよさは、スポーツでの感動や爽快感に匹敵すると言っても良いと思います。

マニュアル車の操作感に迫るDCT搭載車

オートマチック車のなかでも、DCTを搭載しているクルマはマニュアル車に近い動きをします。クラッチ操作とシフトチェンジが面倒だけど、マニュアル車の様に走らせてみたい方にはお勧めできます。

海外でのマニュアル車の位置づけ

ヨーロッパではマニュアル車の比率が85%以上との事ですが、アメリカでは90%近くがオートマチック車だという事です。運転を楽しむという姿勢はヨーロッパの方が強いかもしれません。

アルファロメオMito(イタリア)

他にもフランス車、ドイツ車にもマニュアル車が設定されてますが、残念な事に日本に導入されているのは僅かです。

まとめ

自動化が進み自動車はどんどん便利になっていますが、敢えてマニュアル車を選択する事は、人生を楽しくする選択かもしれません。

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