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「ユーザー車検」軽自動車の車検を自分で受けに行ってみましょう!

2年ごとに受ける車検って費用がかかりますね。最近の車は故障しないし、車検なんてしなくても...と思います。軽自動車と普通車ではユーザー車検を受けるのに若干の違いがありますので、今回は軽自動車を業者に委託するのではなく、ユーザー車検を受ける場合を解説します。

ユーザー車検って?

そもそもユーザー車検とは、管轄の陸運局(軽自動車の場合は、軽自動車検査協会になります)の検査場に自分で車を持ち込んで、検査を受ける方法のことを言います。

軽自動車の場合、車検の管轄は軽自動車検査協会になります。

ディーラーや自動車整備工場などでいう「車検」は、法令の24ヶ月点検をセットで行うので、一般的に「車検」というと24ヶ月点検をセットにしたことを指します。
ユーザー車検は、24ヶ月点検は他でやっているというのが前提とはなりますが、点検記録簿の提出は必須ではないので、検査場での検査項目がパスできれば、車検は通ってしまいます。

ユーザー車検の場所を確認

普通車などは、全国の運輸支局で受けるのに対して、軽自動車は全国の軽自動車検査協会で車検を受けることになります。
軽自動車のユーザー車検は、お住まいの都道府県の軽自動車検査協会の事務所をインターネットなどで検索しましょう。○○ナンバーは、□□事務所にというように場所が決まっています。

軽自動車の事前点検する箇所

ユーザー車検だろうが、業者が車検場に持ち込もうが、同じ検査ですので、持ち込む軽自動車自体の検査項目部分には問題がないことが前提ですから、以下のような部分は事前確認と調整が必要です。

・走行距離:書類に記入が必要
・車検のシール:そのまま
・期限切れの定期点検シール;剥がしましょう
・エンジンルーム内の清掃:エンジンルームは開けて見える範囲で確認されます
・車内清掃:荷物の整理など
・タイヤの溝・空気圧
・ワイパー・ウォッシャー液の動作
・各オイルなどの残量
・クラクションの動作(鳴るかどうか)
・ランプが全てきちんと光るか
・ランプの光軸調整
・車の下回り点検・清掃

光軸調整

光軸とは、車の前方のライトが照らす位置のことですが、対向車の運転者がまぶしくならないようにするなど、これはきちんと角度が決まっています。
運転をするうちに角度がズレてしまうことが多くて、この角度が基準を外れていると車検は受かりません。

ヘッドライトの調整

光軸の調整は、初心者では難しいです。ユーザー車検でも、ここはプロに頼みましょう。

車検場のすぐそばには、必ず整備工場(テスター屋)がありますので、検査場に入る前に入ってチェックと調整してもらうのが良いでしょう。¥1,500〜¥2,000ぐらいだと思います。
一緒に光量もチェックしてもらえて、場合によってはヘッドライト(バルブ)の交換出来ます。(バルブ料金は別途)

車の下回りの点検・清掃

検査場での検査では、下回りは良くチェックされます。
特にマフラーの腐食とオイル漏れの2点は、チェックしてください。
検査官は、目視とハンマーで軽く叩く打検です。
マフラーは亀裂や割れ・破損の確認、オイル漏れの場合は、タンクが黒くベタついていたり、オイルのしずくがついているとNGですので、ここは事前に調べておきましょう。

下回りの点検

軽自動車ユーザー車検の事前に知っておくポイント(予約・用意する書類)

車検(検査)の予約

普通自動車同様、軽自動車のユーザー車検も検査を受ける場合には事前予約が必要ですが、電話予約とインターネット予約があります。以下がポイントです。
・継続 or 新規:新規は新車の場合です。ユーザー車検の場合は、ほとんど「継続」です。
・第1〜第4ラウンドにどこの時間帯で車検を受けるかを選択します。
・パスワードを設定して、予約番号(5桁)を控えます。

ユーザー車検で用意するもの

・必要な書類や印鑑

手続きに必要な書類は、こちらで確認してください。

・費用(検査料¥1,400+重量税+自賠責保険)
念のために余分に持っていった方が良いでしょう。

さあ、ユーザー車検 軽自動車検査協会に着いたら

ユーザー車検書類記載方法

駐車場に車を停めて、事務所に行って、書類等を準備しましょう。

継続検査申請書

①「1(持込)」と記入
②車のナンバー(登録番号)を鉛筆で記入
③車台番号の下7桁の数字を鉛筆で記入
④検査当日の走行距離を記入
⑤車検証に記載されている使用者(所有者)の住所・氏名を記入・捺印(シャチハタは不可)申請者と受検者が違う場合は、受検者のの欄に住所・氏名を記入

自動車重量税納付書

①検査当日の日付記入
②車検証に記載されている使用者の氏名・住所を記入
③車のナンバー(登録番号)を記入
④2年にチェック
⑤自家用の場合は自家用にチェック、営業用なら事業用にチェック
⑥納付額(エコカー減税などでわからない場合は、軽自動車検査協会窓口で確認してください。)

軽自動車検査票

①検査当日の日付記入
②車のナンバー(登録番号)を記入
③車検証に記載の「車台番号」を記入
④車検証に記載の「原動機の形式」を記入
⑤検査当日の走行距離を記入
⑥継続検査申請書に記入した申請者との氏名・住所・電話番号を記入

車検場で軽自動車の検査を受ける手順

1. 外観検査

車検場の入口で窓を開けて、検査官に必要書類を一式全て預けます。

ライトの点灯とウォッシャー液(ワイパー連動)の動作を検査します。検査官より駐車してエンジンを切り、ボンネットを開けるように指示されて、エンジンルーム他の検査が行われます。

2. 排気ガス検査

電光掲示板を見ながら、車検場に入り、排気ガスになります。
検査棒をマフラーの中に深く入れて、検査が開始されます。「合格」のサインが出たら、軽自動車検査票を機械に入れると印が押されます。

3. サイドスリップ検査

白線からはみ出さないように、ゆっくりしたスピードで黄線まで進みます。

4. スピードメーター、ブレーキ、光軸検査

ローラーにタイヤを乗せて、掲示板に40km/hでパッシングと指示が出るので、指示通りにゆっくりアクセルを踏んで、40km/hになったらパッシングします。

その後、フットブレーキ、駐車ブレーキ、ハイビーム光軸検査となります。

5. 下回り検査

車両の下回りの検査になります。
ハンドルの動きやタイヤ周りなどの打検が行われます。
マフラーやエンジンオイルなどの目視検査に合格すれば終了です。

車検に合格すると(ユーザー車検終了)

車検(検査)が終了し、合格した軽自動車には、以下の書類が交付されます。

自動車検査証(車検証)

検査標章(ステッカー)

前面ガラスへの貼り合わせ方法

交付された検査標章(ステッカー)を前面ガラスに貼って、ユーザー車検の終了です。

まとめ

以上が、軽自動車のユーザー車検の流れになります。
軽自動車のユーザー車検と言えども、ほとんど普通車と同じような書類・手続きです。「軽自動車検査協会」でないと検査が受けられないというところは、覚えておきましょう。

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