ハイエースディーゼルを中古で購入したい方に！基礎知識まとめ

ハイエースはシンプルでスクエアな（四角い）ボディーを持ち、室内がとても広くて使いやすい車です。全長・幅・高さごとに4つのバリエーションがあり、シート配列やフロア形状、スライドドアのタイプなどもきめ細かく選べます。日本国内はもちろん、海外での需要もとても高く、中古車の相場が他の車種と比べて下がりにくい人気車種です。
現在流通しているハイエース中古車は、100系（1989年~2003年）と200系（2004年~現在）です。
中古車としても人気の高いハイエース。今回は中でもディーゼル車をクローズアップして、中古で購入する際の価格相場、チェックポイントなどをご紹介します。ぜひご参考にしてください！

価格と年式の関係は、基本的には年式が新しくなるに従って価格が上がりますが、グレードや車両の状態、走行距離によっても変わってきますので、よく検討することが必要です。

＜ハイエースディーゼル中古車　年式×価格相場（車両本体）＞
2000年～20005年式　39.8～308万円
2006年～2010年式　73.0～458万円
2011年～2015年式　159～798万円

ハイエースディーゼルと一口に言っても、様々なタイプがあります。
ロング・ナロー・ロールーフ（バンのみ）
ロング・ナロー・ハイルーフ（バンのみ）
ロング・ワイド・ミドルルーフ（バン・ワゴン）
スーパーロング・ワイド・ハイルーフ（バン・ワゴン・コミューター）
以上４つのボディーバリエーションに加え、シート配列なども色々な選択肢があります。使用目的によって必要な装備も変わってきますので、希望条件をよく整理しておきましょう。高速道路を通常料金で利用したいのであれば、標準タイプの4ナンバー車 、3ナンバーのワゴンタイプ、または、8ナンバーを取得したワイド・ハイルーフのハイエースを選びましょう。
「NOxPM法」の車種規制については、200系であればどれを選んでも問題ありません。

少し離れたところから、車の前面と後面の様子をチェックしましょう。
前面は、バンパー、ヘッドライト、グリル、フェンダー、ボンネットなどが並んでいるバランスをチェックして、左右対称になっていることも確認します。左右ライトの片方だけが新しい場合は、その側の車体部を修理している可能性があります。ナンバープレートの傷や変形、修整跡なども、車体部の修理を疑う材料になります。
後面は、バンパー、テールゲート、フェンダー、コンビネーションランプ（テールライト）などのバランスをチェック。後部ナンバープレートは、封印の傷（プレートを外した形跡）が車体部を修理・交換しているヒントになります。
テールゲートの立て付けが全体に狂っていれば、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいる疑いがあります。部分的に隙間が狂っている箇所があれば、その部分の車体部を修理していると考えられます。

シートや内装材などに汚れや染み、傷、穴などがないか、しっかりチェックします。前席周辺だけでなく、後席や積載スペースまで念入りに調べましょう。フロアや天井の状態も確認します。ボックスやポケットは、内部も確認しましょう。エアコン吹き出し口やボックスの蓋などは、可動部の破損に注意。不可解な穴があれば、室内を改装していたなごりかもしれません。細部まで慎重にチェックしましょう。

ディーゼルに特化して、注意しなければならないポイントがあります。
燃料を噴射するノズルに亀裂が入ってしまうことで、エンジン不調やアイドリング不調、燃料漏れといった不具合が発生する危険性があるのが、200系ハイエースのディーゼルモデル。リコールがアナウンスされた経緯があります。
H19年8月～22年7月の期間に生産されたハイエースディーゼルは、必ずリコールの改善措置を
受けたかどうか確認しましょう。

エンジンルームの前部にある、車体の左右に繋がったラジエーターサポートは、車体に大きな衝撃を受けると影響が及びやすいので、必須チェックポイントです。修理や交換の形跡などがないか調べましょう。左右フェンダー側との接続部周辺、ヘッドライトやグリルなど関連部品の状態も確認します。
定期点検整備記録と突き合わせて、エンジンルーム内もチェック。オイルの滲みや汚れなどにも注意。新しい部品が付いていれば、消耗部品を交換したか、故障など不具合があったか、それとも事故などでダメージを負ったのか、整備記録も探ってみましょう。

エンジンをかけてブレーキを踏んだままセレクトレバーを操作して、各ポジションにスムーズに切り替えできるかどうかチェックします。できれば試走して、走行中のオートマチック動作を確認しましょう。ギヤが切り替わる時のショックが大きい、アクセルペダルを踏んだ時に滑っている感じがするなど、走行時にしかわからない不具合症状もあるので注意が必要です。

ハイエースディーゼルは、国内外から高い中古車の需要があるため、中古車相場は全般的に高値で安定しています。値段が高くても使い混んでいる車と、大事に乗られていた車など程度の差が大きい車種なので、見極めが重要です。ディーラーでの点検整備記録がある車や、低走行車など安心感が高い中古車を探すようにしましょう。
欲しい車が見つかったら、見積もり総額を出してもらってから、「そこから○○万円安くしてもらえないか」と言ってみるのが良いでしょう。
「1万円未満の端数分を値引きしてもらえないか」「オプションを無料でつけてもらえないか」など、ちょっとした額の値引きであれば大概の販売店は応じてくれるでしょう。

新生活の始まる3月や冬のボーナス時期は値引きをしなくても中古車がよく売れるため、値引きは期待できません。
長期休暇があり旅行などで出費が増える5月から8月頃は、中古車を買う人が減るため、値引き交渉もしやすくなります。
また、中古車は5年落ち、5万キロ以上の走行車から値段が下がるので狙い目です。
さらにハイエースの中でも人気のないカラーはなかなか売れないので、安く購入できる場合もあります。ホワイトパールやブラックは人気で、競争率が高いようです。

ハイエースディーゼルの競合車は、日産　キャラバンのほぼ一択となります。キャラバンにもディーゼルモデルがあるので、こちらの車と迷っていると言って交渉を進めることもできるでしょう。

実際にハイエースディーゼルを中古で購入した方の声を集めてみました。どんな点が満足か、不満はないか？など、生の声を参考にしてみましょう。

いかがでしたか？広くて頑丈、パワフルなエンジン。ハイエースディーゼルの魅力が伝わってきたでしょうか。
ハイエースディーゼルを中古でお探しの方に、便利なサイトを以下にご紹介します。これらのサイトを駆使して、お気に入りの一台を探してみてくださいね！