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新型M530のマトラは元は航空・兵器を手がけるミサイル屋だった

マトラ新型M530はレースにおいても新型M530は活躍していたことで研究開発に熱心だったと思っています。ピニンファリーナに買われた現在のマトラは研究開発に特化した存在になっていることからも、研究開発こそマトラの精神なのかもしれません。

新型M530懐かしのレトロカーの魅力をまとめてみました。

新型M530のスタイリングとしてはイイと思います。今から数十年前に、こんなに魅力的なミドシップ・ライトウエイトカーがあったとは想像がつかないけれど、新型M530が登場した時はけっこう衝撃的であったのではないかと思います。

新型M530の綺麗なエンジン音

ジャック・ラフィットの乗るF1カー。

新型M530マトラのV12エンジンはなんというかキメの細かい上品なサウンドです。

レースにおいても新型M530は活躍していたことで研究開発に熱心だったと思っています。ピニンファリーナに買われた現在のマトラは研究開発に特化した存在になっていることからも、研究開発こそマトラの精神なのかもしれません。

新型M530はレースーカー

新型M530F1では1969年にワールドチャンピオン!

新型M530と云っても知る人は少ない。日本では馴染みの薄いクルマだが、70年代世界のモータースポーツ界では輝く存在だった。

新型M530はモータースポーツにも積極的に出て、F1では1969年にワールドチャンピオン、1973年にはル・マン24時間耐久レースで総合優勝など結果もすばらしいものを残しています。

1969年にはタウヌス15Mの改良に合わせて75馬力に強化され、1970年には530LXが追加された。

68年頃のジュネーブだから、67年~70年まで製造された、マトラM530

新型M530意外にもファミリーカーである

M530の特色は、長いホイールベースやサスペンションストローク、2+2座席を持ちファミリーカー的にも使えるほどの高い実用性、

新型M530は後期型で、ミケロッティによってデザインが少し変更されたモデル。

航空機技術を生かした軽量設計であり、ジェットやアルピーヌ・A110のような純粋のスポーツカーとは目指す方向性が異なっていた。

とにかくこのスタイルが堪らないわけです。実際はスタイリングには賛否両論で、奇怪な形の車というイメージが強かったらしい

新型M530の驚きのエンジン

この新型M530が最もパワーがあり、1.7リッターV4エンジンは78馬力を発生する。

エンジンレイアウトのみならずシャシー構造も複雑で高コストであり、市場は極めて限られていた。

マトラは立派な自動車メーカーとして歴史にその名を刻んでいると考えて良いのではないでしょうか

元はミサイル屋だったマトラは、航空・兵器・自動車等を手がける企業グループであり、現在は存在していません。

レース界での名声を生かし、より大規模に生産できる車種として開発された、初の100%マトラ開発市販車がM530

新型M530を、'voiture des copains' (car for friends)と称した。スポーツカーではないため、エンジン・ギアボックスも、フォード・タウヌス15M(前輪駆動)の60°V40ユニットが、その性能のためではなく、前後長が短く扱いやすく、かつそのまま流用できることから選ばれた。最高出力は73-78馬力に過ぎなかった。

新型M530の最先端アクリルウインドウ

屋根はタルガトップ、当初はリアウインドウがアクリル製で取り外しが可能であったようです。

当時としてはユニークなタルガトップと取り外し式アクリル製リアウインドウを採用

新型M530は後ろ姿もかっこいい

新型M530は本格的なスポーツカーというよりは2+2でエンジンも当初は73馬力、ファミリーカーとしても使えるスポーツカーという感じですね。

新型M530はマトラの製品であるR530空対空ミサイルの製品名から由来だそうです。
車名がミサイルからというのもマトラならではでないでしょうか。

マトラは宇宙開発、ミサイルなどの軍需産業、航空機関連のメーカーでFRPの製品を得意としていました。
当時、ルネ・ボネにボディ用のFRPを卸していた関係もあり、マトラが新型M530の自動車産業にも関わるようになるのですが、ルネ・ボネの経営が著しくなくなり、マトラに吸収するカタチとなりました。
そこで、ルネ・ボネが製造していた「ジェット」を改良して「マトラ・ジェット」として継続販売。

新型M530の当時のお値段

新型M530は実用性重視のGTに仕上げたのが特徴。200万円近くした。

新型M530のライバルはアルピーヌだが、ランボルギーニやロータスヨーロッパより早く、市販では初のエンジン・ミドシップ搭載のスポーツカーだったのである。

新型M530のレトロカーの魅力伝わりましたか?

新型M530は今では貴重な車です。どこかで新型M530見かけたらオーナーさんとお話できるといいですね。きっと新型M530の素晴らしさが更に出てくると思います。

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