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世界唯一の技術!楕円ピストンを持つホンダ・NRの性能を徹底調査!

ホンダ・NRについて紹介します。世界唯一の技術である楕円ピストンを採用したレシプロエンジンにより、超強力な燃焼効率とエンジン出力を実現し、同じ排気量のバイク同士では向かう所敵無しのモンスターマシン。今回はそのホンダ・NRの性能をまとめて紹介していきます。

ホンダ・NRはこんなバイク

まずは、ホンダ・NRの歴史や紹介をします。ここでは、主に1992年に発売された市販車仕様の話をします。

ホンダ・NR

かの有名なライダー、片山敬済選手やフレディ・スペンサー選手も乗った事のあるバイク

ホンダ・NRは、ホンダが1970年代に二輪車ロードレース復帰宣言と共に開発をスタートした4ストロークエンジンのレーサーバイクです。革新的な技術を確立して勝利するという名目として、「New Racing = NR」という名前が与えられました。

1978年にロードレース世界選手権に楕円ピストンの技術を持ち込んでレースに挑戦して以来、14年の歳月を経て高度な技術を結集して開発した市販車仕様は、従来の大型バイクとは大きく異なる独創的なスポーツバイクとなっています。

1992年に上記の写真にある市販車仕様のものが日本で台数限定で発売されました。
世界で初めて楕円ピストンエンジンを搭載し、炭素繊維強化樹脂やチタン、マグネシウムなどの軽量素材を使った高価なバイクでした。

実際のホンダ・NRの動画はこちら

ホンダ・NR(1992年型) - プロモーションビデオ

説明部分は英語ですが、部品の説明などが主であるため、分かりやすいと思います。

ホンダ・NR750 エンジン音

カムギアトレーンというエンジン構造ならではの音が聴けます

こちらには、ホンダ・NRの動画を掲載しました。エンジン音やオーバルコースを走る姿、独創的なライトなど、ホンダ・NRのいろいろな姿を見ることが出来ます。

レース用に開発されていたホンダ・NR

ホンダ・NR(レース仕様、1979年0X型)

またがっているのは片山敬済選手

先ほど紹介したように、ホンダ・NRは元々ホンダがロードレース世界選手権での参戦の為に開発したバイクです。1979年に初めて0X型のNRが開発されました。
8月にシルバーストーンで開催されたイギリスGPでデビューしました。その時のライダーは、日本のライダーとしては世界をはじめマン島TTレースでも活躍した片山敬済選手が乗りました。

当時から楕円ピストンエンジンは回転域がとても高い(後述)バイクとなっていました。0X型のスペックを下記に記載しておきます。

エンジン:水冷4ストローク・DOHC32バルブ・100度V型4気筒
エンジン排気量:499.5cc
乾燥重量:130kg
最大出力:115ps以上/19,000rpm
最大トルク:4.6kgm/16,000rpm
トランスミッション:常時噛合式6段

※当時のロードレース世界選手権のレギュレーションは500cc

ホンダ・NRに初めて搭載された楕円ピストンエンジン

ホンダ・NRの独自の技術である楕円ピストンについて紹介します。
このエンジンは、その名前の通り、ピストンの形状が真円ではなく楕円形状のエンジンです。ただし、レース用に開発された頃は長円形のピストン形状をしていました。

ホンダ・NRのエンジン

カムギアトレーンという構造と楕円ピストンが特徴

この形状を採用したエンジンはV型4気筒ながら1気筒あたりのバルブは吸気、排気ともに4本ずつ、コンロッドと点火プラグがそれぞれ2本ずつ、というV型8気筒の隣接する2気筒どうしをつなぎ合わせた格好になっています。

最初は信頼性や耐久性に多大な問題を抱え、開発に難航しましたが、開発当初予定の20000rpmを達成しました。

また、このエンジンの気筒形状を取った場合、
・混合気の縦の渦流(タンブル)が安定かつ強力に生成される
・単位体積あたりの燃焼効率が高い
・超ショートストロークで超高回転と超高出力ながらもパワーバンドが広い
といった強力なエンジンとなりました。しかし、開発特許をホンダが独占した事や、圧倒的な燃焼効率による燃費とハイパワーによるレースバランスの崩壊を憂慮され、公式レースでの使用は禁止されています。

現に1982年のル・マン24時間レースで参戦したNR750は、ライダーにバイク関係のジャーナリスト2人と職業ライダーの3人を起用したにも関わらず、予選で2位を獲得(決勝ではリタイア)、同年オーストラリアで開催されたレースでは独走優勝(参戦していたバイクは1000ccの中、NRだけは750ccだった)をするなど、圧倒的なエンジン性能を発揮しました。

楕円ピストン(市販用)

レース用の楕円ピストンは長円形をしていた

後に市販車発売に伴って楕円状の楕円ピストンが開発されました。これは、長円形では形状の問題で量産が困難だったためです。

ホンダ・NRの基本性能について

さて、これほどの歴史と驚くべき性能を併せ持つホンダ・NR。その性能はどのようなものになっているのでしょうか。

ホンダ・NR

1992年に市販車として発売された

ホンダ・NR(1992年型/市販車)の基本スペック

エンジン:水冷4ストロークV型4気筒・DOHC 32バルブ
エンジン排気量:747cc
全長:2,085mm、全幅:890mm、全高:1,090mm
最大出力:77ps/11,500rpm
最大トルク:5.4kgm/9,000rpm

燃料タンク:17L
トランスミッション:常時噛合式6段
燃費:20.8km/L
車両重量:244kg
乗車定員:1人
価格:5,200,000円(国内限定300台)

ホンダ・NRの乗り心地について

次は、ホンダ・NRの乗り心地について紹介します。

ホンダ・NRは国内での生産台数がわずか300台、1992年に発売されたバイクであることなど、情報が大変少ないですが、下記のリンクに1件だけレビューが記載されていました。

ホンダ・NRの評価について

下記のレビューを簡潔にまとめたところ、
・高速走行においても直進安定性や操縦安定性が高い
・反面、マシンが重たいため、カーブの連続する場所での走行は体力を消費する

という感想になっていました。

もしかしたら何処かでホンダ・NRに会えるかも?!

いかがだったでしょうか?今回は、ホンダ・NRについて紹介しました。

ホンダ・NRは20年以上も前に台数限定で生産された高価なバイクで、現在ではあまり見かけることが無いバイクだと思います。

しかし、ツーリング先や、どこかのバイク屋さんなどで、もしかしたらホンダ・NRに出会う、見かけるなどの機会があるかもしれません。見つけたらラッキーだと思います。

みなさんも、是非この名車を探してみましょう。

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