「和製ハマー」と言われたメガクルーザーの燃費はどのくらい?!

メガクルーザーは、１９９６年１月に発売されたトヨタの多目的車です。元々陸上自衛隊用として開発された車両を民間用に転用したもので、民間の他、各自治体などにも配備され、実際に災害救援から人命救助など、様々な場面で活躍しております。

自衛隊でも、海上自衛隊と航空自衛隊ではメガクルーザーが使用されているそうです。

メガクルーザー発売当時の新車価格は962万円
1999年以降はエンジンが変更され980万円になりました。
諸費用を含めると1,010万円となり、当時の乗用の日本車としてはホンダＮＳＸなどと並ぶ
最高価格帯だったそうです。

しかし、メガクルーザーは１０００万円近い車両価格と横に４人が座れるほどの横幅を持つその大きさもあり、２００１年８月で生産は終了。現在は、自治体などからまとまった注文があれば、生産するそうです。

メガクルーザーの燃費は実はメーカーから発表されていません。
当時の車のカタログには燃費の目安として“10・15モード”が表示されているのが通常でしたが、メガクルーザーのカタログには燃費に関する情報はすべて未発表でした。

メガクルーザーの排気量から燃費が気になるところですが、実際にはどうだったのでしょう。

メーカーからの燃費情報は未公開でしたので、実際のメガクルーザーを所有している方からの情報を集めてみました。

メガクルーザーの実際の燃費どうなのか、オーナーの声を拾ってみました。

その中から一番悪かった燃費が
４．６８ｋｍ/l。
一番良かった燃費は何と
１０．５８ｋｍ/l　でした。

燃費の平均は、
６．８４ｋｍ/lという結果でした。

実際に今回の燃費調査の中でも６ｋｍ/ｌ台が一番多く、普通に走った時の燃費はこのくらいなのでしょう。

しかし、この排気量と車重で１０．５８ｋｍ/ｌの燃費は素晴らしいです。

元々、メガクルーザーが特殊車両の民間転用ということを考えると

「メガクルーザーの大きさや主たる目的などを考えると、トルクとパワーのバランスが良く、昔から信頼のあるエンジンと４ＡＴの組み合わせは走りと燃費をぎりぎりのラインでお互いの最大限の位置を保っている」と思います。

メガクルーザーは小型トラックのボディーに大型トラックのエンジンを積んでいるようなスペックですので、エンジンのパワーに不満はないでしょう。
それも、悪路走行のためと思えば必要なスペックです。
その分、同じ程度のボディーの車からすれば燃費は悪いかもしれません。

どの車でもいえるのですが、車は一定速度で走っているのが一番燃費が良い状態です。

加速や動画のように力をいっぱい走っているときは、当然燃料を一番エンジンの中に送り込んでいっぱい燃焼させていて、燃費は悪くなります。

街中でも、加速・減速を繰り返すと同様に燃費は悪くなります。

ですので、街中ならちょっと先の信号が赤になりそうだったら無理して突っ込もうとせず、ゆっくり止まり、ゆっくり加速。
高速道路でも、追い越し車線ばかり走らず、自分の決めた速度で一定に走ると思いのほか燃費が良くなりますよ！

メガクルーザーのライバル車はほとんど存在しません。

国内のメーカーはもちろんのこと、世界を見ても「ライバル車は無い」と言い切れるほどですが、
唯一「ハマーＨ１」が考えられるでしょうか？

ハマーＨ１の燃費ですが、こちらもメーカーカタログには記載がなく、ユーザーの声から
平均は４ｋｍ/ｌ台のようです。

メガクルーザーの燃費の２/３といったところでしょうか。

ちなみに「ハマーＨ１」のエンジンはディーゼルＶ８、６．２Ｌその後６．５Ｌに拡大
ガソリン車もあって、同じくＶ８の５．７Ｌです。

皆さん、どう感じられましたか？

「メガクルーザー」は名前のとおりトヨタランドクルーザーをもはるかに凌駕する車です。

メガクルーザーの燃費は確かに、一般の車に比べると見劣りがするかもしれません。
しかし、メガクルーザーが必要とされる目的からすれば十分なほどの性能であり、
ライバル車でもある「ハマーＨ１」と比較すれば、はるかに良い燃費と言うことになります。

現在は新車販売も終了し、中古車もなかなか出回らない状態ですが
悪路走行に興味のある方は検討してみる価値はあると思いますよ！