ついに登場!フォルクスワーゲンのXL1が注目される理由とは?
2016/05/25
lalala.rararaura
昨年に発覚したフォルクスワーゲンのディーゼル排ガス問題。あの有名な自動車メーカーがそんな不正を?と世界中に大きな衝撃をもたらしました。あれから半年。現時点で分かっているフォルクスワーゲンのディーゼル排ガス問題情報をまとめてみました。
フォルクスワーゲンのディーゼル排気ガス不正発覚から約半年が経ちました。排気ガス規制試験に関して不正を行っていた、とのショックなニュースでしたよね。
あれって結局どうなったの?と思っている方も多いのではないでしょうか?
フォルクスワーゲンのディーゼル排気ガス不正問題について、現時点で分かっている情報をまとめてみました!
フォルクスワーゲンのディーゼルエンジンはTDIエンジンと呼ばれています。TDIは、Turbocharged Direct Injectionの略で、ディーゼルエンジン向けの燃料噴射装置技術を意味しています。
TDIエンジン
TDIエンジンは、フォルクスワーゲンと大手サプライヤBoschによって開発されています。今回の問題ではフォルクスワーゲンだけでなくBoschにも捜査が入っているとか。
自動車を販売する場合には、その販売地域で定められた排ガス規制試験を受けて合格する必要があります。特にディーゼルエンジンの排気ガスは、肺がんといった人体への悪影響の原因と言われる物質が含まれることから、近年は排気ガス規制が厳しくなる傾向にあります。
フォルクスワーゲンは、一部のディーゼルエンジン車に排ガス規制試験の為に特別なソフトウェアをインストールした状態で、ディーゼルエンジン車を販売していました。この特別なソフトウェアはいわゆるデフィートデバイスと呼ばれるもので、ステアリング操作量とスロットル開度で車両の制御モードを切り替えていました。
デフィートデバイスにより排気ガス規制試験中であることを検知すると、ディーゼル車が排気ガス規制試験モードに切り替わり、燃料噴射圧、燃料噴射タイミング、EGRをコントロールすることで、排気ガス中に含まれる有害物質の量が意図的に少なくなるようになっていたのです。
通常に走行している間は試験中とは全く違う制御が行われ、ディーゼルエンジン規制値以上の有害物質が排気ガスに含まれていることが分かったのです。走行パターンにもよりますが、フォルクスワーゲンのディーゼルエンジン車では規制値の40倍にも相当する有害物質が検出されたそうです。
このように、フォルクスワーゲンは排気ガス規制試験のためにデフィートデバイスを搭載したディーゼルエンジン車を販売していた、ということがショッキングなニュースとして世界中で報道されました。
日本ではマイカーがディーゼル車という方は少数派かもしれませんが、日本にもデフィートデバイスが搭載されたフォルクスワーゲンのディーゼルエンジン車はあるのでしょうか?
今回のディーゼルエンジンは、日本市場に正規輸入されておりません。
また、フォルクスワーゲン内部調査によるCO2排出量の問題の対象となったガソリンエンジンは、
改めて調査した結果、日本仕様の車両に今回の問題は該当しないことが確認されましたのでご安心してお乗り頂けます。
フォルクスワーゲンジャパンの公式発表によると、日本国内で販売されたフォルクスワーゲン車に関しては、今回の不正なソフトウェアが搭載されたディーゼルエンジン車はないようです。ガソリンエンジンに関しても同様です。
レアなケースだとは思いますが、海外で販売されたフォルクスワーゲン車を並行輸入して日本国内で乗っている場合には、デフィートデバイス搭載車両の可能性がありますので、今後の動向に注意が必要です。
2014–2016 Audi A6 3.0L V-6 TDI
2013–2016 Porsche Cayenne Diesel 3.0L V-6
また、フォルクスワーゲングループである、アウディ、ポルシェにもデフィートデバイス搭載のディーゼルエンジン車両が存在することが米国EPAにより指摘されています。アウディジャパンでも、ポルシェジャパンでも公式な発表はありませんが、アウディは正規ディーラーで日本でディーゼルエンジン車両が販売されたことがありません。ポルシェについても正規ディーラーではディーゼルエンジン車両の取り扱いがありません。
米国EPAによりディーゼルエンジン排気ガス規制不正が指摘されているフォルクスワーゲングループの車両は以下です。
2009–2015 フォルクスワーゲン Jetta 2.0L TDI
2009–2015 アウディ Q7 3.0L V-6 TDI
2009–2016 フォルクスワーゲン Touareg 3.0L V-6 TDI
2010–2015 フォルクスワーゲン Golf 2.0L TDI
2010–2015 アウディ A3 2.0L TDI
2012–2015 フォルクスワーゲン Beetle 2.0L TDI
2012–2015 フォルクスワーゲン Passat 2.0L TDI
2013–2016 ポルシェ Cayenne Diesel 3.0L V-6
2014–2016 アウディ A6 3.0L V-6 TDI
2014–2016 アウディ A7 3.0L V-6 TDI
2014–2016 アウディ A8/A8L 3.0L V-6 TDI
2014–2016 アウディ Q5 3.0L V-6 TDI
フォルクスワーゲングループは、米国内にて上記車両の新車を販売することはもちろん、認定中古車の販売も停止されています。
現時点では、フォルクスワーゲングループの今後の対応は不透明なままです。2015年11月25日の公式見解として、ヨーロッパのディーゼル規制値に合うように部品を搭載する改修を1月から開始するとのことでしたが、その改修ではアメリカのディーゼル規制値には合わないとの指摘があることや、米国EPAにより指摘されているディーゼル車両全てにその改修が行う予定ではないことから、根本的な解決策というわけではないようです。
該当車両を並行輸入車として日本国内で所有している方は、販売店に相談してみても良いかもしれません。ですが、国土交通省によると、最終的には自動車ユーザーに責任があります。
いわゆる並行輸入車については、自動車ユーザーに安全の確保及び環境の保全を図る責任があります。このため、リコール制度による自動車メーカー、輸入事業者等の修理を受けられないことがありますのでご注意ください。
海外在住で該当車両を所有している場合は、居住地域の正規ディーラーに相談してみましょう。
未だ今後の対応が不透明なので、注意が必要ですが、日本国内ではデフィートデバイスが搭載されたディーゼルエンジン車両は販売されていなかったので、影響を受ける人はとても少なそうです。
あのフォルクスワーゲンが故意にディーゼル規制で不正を行ってしまったという事実には、ただ残念でしかたありません。ですが、フォルクスワーゲンと言えばビートルに代表されるように、お洒落で実用的な車を作るメーカーでしたよね。またそんなかっこいいメーカーとして再生出来るとよいですね!
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