2016/05/05
satoboys
言わずと知れた観光都市、京都。京都を観光するには、車で直接観光スポットに行くよりは、京都駅からバスなどに乗って巡る方が楽です。そこで、車を京都駅周辺の駐車場に預けて、ぶらりとお出かけするにはどの駐車場を選ぶといいかをアドバイスします。
1200年以上の歴史を誇る古都京都は、古くからの街並みを保存しているため、他の大都市に見られるような現代的な高架道路などがわずかしかありません。主要部の面積もそれほど広くないため、車がなくてもあまり不便さを感じないのも特徴です。
そのため、他の大都市に比べると車で巡る上での利便性は低く、観光スポットの駐車場も、来場者数に見合った大きさはありません。駐車料金も決してリーズナブルとはいえず、割高感があります。
道路の幅もそれほど広くない上、主要な通りは常時渋滞気味。京都は車にフレンドリーな街ではない、と知っていれば無理に車を使ってイライラすることも防げます。
京都の主要観光地周辺の交通渋滞
渋滞なく過ごせる街に
立命館大経営学部教授・土居靖範氏
マイカーやバスで渋滞する観光地周辺の道路(京都市東山区)
観光シーズン中、京都市と観光地周辺部の道路渋滞はいわば極限状態となる。市民が「京都の観光」で真っ先に思い浮かべるイメージは「交通渋滞」であると言われるほどだ。
マイカー観光客は、移動や駐車場探しに多くの時間を取られる。観光のための時間が減り、行きたい所に行けない。その結果、満足のいく観光ができず、京都にまた来たいという気持ちになれない人が多いというデータもある。
京都駅は、東西方向から伸びるJRの線路に乗っかる形に設置されており、京都の市街地を南北に分けています。
そのため、玄関は北と南の両側に設けられています。
京都駅の北側には、メインゲートとなる「烏丸中央口」を中心に、JR在来線の乗り場、広いバスターミナル、タクシー乗り場があります。駅ビルの中には伊勢丹、ホテルグランヴィア京都、京都劇場などがあり、駅と一体化して高い利便性を誇ります。烏丸中央口を出たとたん、京都のランドマーク「京都タワー」がお出迎えします。
京都の人は、京都駅の北側を単に「正面」と呼ぶことが多いです。
京都駅の「正面」
対して京都駅の南側玄関は、「八条口」と呼び、新幹線と近鉄の乗り場、団体旅行バスのターミナル、タクシー乗り場、レストラン街、ショッピングモールがあります。その南側には大型商業施設の京都アバンティ、イオンモール京都がありショッピング客で賑わっています。
八条口は「はちじょうぐち」と読むのが正式ですが、京都の人は「はっちょうぐち」といいますので覚えておくとよいでしょう。
京都駅八条口
京都駅には広い地下街(ポルタ・ザ・キューブ)があり、京都駅の南北を結ぶ連絡通路としても機能しています。地下鉄は京都駅を串刺しにした形で通っていますので、南北どちらの玄関からも乗ることができます。
京都駅地下街 ポルタ
京都駅の正面には、京都駅ビルの駐車場が西側に2つ、東側に1つあり、合計で1250台の収容ができます。
京都駅ビル駐車場MAP
京都駅ビル周辺の道路は、発着する多量の路線バスとタクシーで飽和しています。マイカーの進入は決して楽ではありません。
これらのうち、西第1駐車場(本棟)は 6 ~ 24時の営業、西第2駐車場(別棟)とと東1駐車場(地下3階)は24時間営業です。
料金は、最初の1時間(6時~24時)が600円で、以後30分につき300円です。
当日最大料金は3000円です。詳しくは上記リンク先をご覧ください。
どの駐車場も、朝から晩まで混雑が続いています。待ち行列のスペースはそれほどありませんので、車の列が続いていると見えたらさっさと南側の八条口に回るか、京都駅から少し離れた屋外の駐車場を狙うとタイムロスを減らせます。
京都アバンティ 八条口駐車場入口
京都駅の南側、八条口にある京都アバンティビル地下の八条口駐車場は、収容台数が208台と少ないですが、比較的混雑しにくく使いやすい駐車場です。
入口が少しわかりにくいのが難点ですので、地図などでよく確認しておきましょう。
名神高速道路(京都南インター)からのアクセスはこちらの方が近いです。
こちらも24時間営業で、 料金は普通車 (9:00~21:00)30分迄毎に250円/(21:00~9:00)60分迄毎に100円です。
一日最大料金は3000円と、京都駅ビル駐車場と同じです。
また、レンタサイクルが併設されています。車を預けて自転車を借りて、そのまま市街地にお出かけ、というのがワンストップでできるのは魅力的です。
八条口駐車場併設レンタサイクル
屋外の駐車場ですが、八条口の新・都ホテル東隣にある「京都駅南側・八条口前ステーションモータープール」は、低価格と「京都府防犯モデル駐車場」の第一号に認定された高いセキュリティが魅力です。
当駐車場は夜間も安心してご利用いただけるよう、夜間も非常に明るい駐車場です。
駐車場の周りも見通しの良いフェンスで囲まれ、全体をカバーする監視カメラも設置されています。
日中は巡回警備も行っており、非常にセキュリティーを強化した駐車場となっております。
これらの防犯性を高めた設計が認められ、2007年8月20日「京都府防犯モデル駐車場」の第1号に認定されました。
八条口前ステーションモータープール
ビル併設の駐車場と異なり、駐車スペース・ドア開閉スペースに余裕があり、車いすをご利用の方でも安心して乗り降りができます。
料金は平日なら30分ごと200円、5時間超の利用で2000円の定額料金、
土日祝日は30分ごと250円、6時間10分超の利用で3000円の定額料金です。
収容台数は102台。
詳しくは下記サイトをご参照ください。
京都駅に隣接する駐車場は、収容台数がいずれも不足気味で観光シーズンは特に朝早くに満車となります。
周辺には小規模なコインパーキングが散在しますが、それらを探す手間は観光で来る人にとっては大きな負担です。
それなら、京都駅からは少し離れますが、御池地下駐車場を利用してみませんか。
地下鉄烏丸御池駅~京都市役所前駅間の地下街「Zest御池」に併設された地下駐車場で、750台収容可能です。
昼間 30分250円(7時~22時) 夜間 60分250円(22時~翌7時)
昼間上限 月曜~土曜(日曜・祝日除く) 1,500円(6時~24時)
日曜・祝日の上限料金がありませんが、混雑しにくい駐車場として大変人気です。
多くの飲食店が並ぶ河原町の繁華街もすぐ近くです。
オプションで、プロの手による「洗車サービス」もあります。(別途料金)
詳しくは下記サイトをご覧ください。
この駐車場の特徴は東西に幅広く延びていることです。
東は河原町通から、西は間之町(あいのまち)通りまで、650メートル以上あります。
駐車スペースにはゆとりがあり、運転の不慣れな人でも楽に駐車できます。
御池地下駐車場マップ
京都は伝統と古い文化の街ですが、2012年にオープンした京都水族館、2016年1月にオープンしたロームシアター京都(旧京都会館)、そして梅小路公園内に4月28日にオープンする京都鉄道博物館と、新しい観光施設も次々と誕生しています。
京都水族館
日帰り観光から宿泊まで、様々な観光スタイルが楽しめる京都の街を楽しむために、車で京都を訪問したい、という方はこの情報をぜひお役立てください。
それと、京都駅周辺の交通事情は決してよくありません。特にここでご紹介したそれぞれの駐車場の出入口付近は歩行者、バス、タクシーが集中しています。細心の注意を払って事故を起こさないようにご注意ください。
それでは、京都の楽しい旅を皆さんで楽しみましょう。
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