2016/04/13
とん_k
高速道路や一般道に設置されている、無人速度取締機の「オービス」はご存知ですか?スピードを出し過ぎて「オービス」から強烈なフラッシュが光り、焦った方も多いのではないでしょうか?オービスの設置場所はあらかじめわかるのか?オービス設置場所について調べました。
そもそも、「オービス」とは何か?
皆さんの中で、写真の様なカメラをご覧になった方も多いと思います。これらのカメラは、道路上を走行する自動車の速度を感知し、違反した場合に自動的に撮影が行われる装置で、これらを総括して「オービス」と呼んでいます。
オービスとはラテン語で「眼」を意味する!
オービスとは、飛行機の製造・開発で有名な「ボーイング社」が開発した速度取締機です。日本の製造では、「東京航空計器」がライセンスを得ています。厳密には、これらの企業で製造された取締機のみを「オービス」と呼びます。
基本的な取締り速度は30km/h以上超過!
オービス設置場所で撮影される違反速度は、おおむね「赤キップ」が切られる速度、30km/hを超える速度で走行した時が多いようです。ただし、各都道府県警察で速度の下限(しきい値といいます)を変更している可能性があります。
基本は赤色のフラッシュが点滅する
速度超過が確認された車両を撮影する際には、オービスに付属している赤色フラッシュが点滅します。場合によっては白色のフラッシュの場合もあります。
警察から、クルマの所有者へ出頭通知を送付
オービスに撮影されてから少なくとも30日以内に警察署からクルマの所有者に、「出頭通知」が届きます。レンタカーで撮影された場合は、通知が届くまでに30日以上を要する場合もあります。
オービスの種類は全部で6種類!
オービスが速度違反車両を撮影する機械であることはご理解いただけたと思います。では、オービスはいったい何種類くらいあるのでしょうか?
以前はよくあったシステム:レーダー式
レーダーの電波を車両に当て、反射した電波の周波数からクルマの速度を割り出します。フィルム式で、フィルムは36枚のため、フィルム切れの場合もあります。
現在最も多く設置されているHシステム
「Hシステム」は現在最も多く撮影機が設置されています。フィルム式ではないため、撮影した画像データがすぐさま警察の管理センターへ送られます。阪神高速に多く設置されたことから、「阪神」の頭文字をとって「H」システムと呼ばれます。
撮影装置は「レーダー式」と同じ
道路下5cmのところにループコイルが6.9m間隔で設置されており、通過した車両の通過時間と距離(6.9m)から速度を割出します。雪に弱いため、積雪地域ではあまり設置されません。道路に撮影ポイントの白線があります。
LHとは、「ループコイル式Hシステム」のこと
Hシステムは、車速の割り出しにレーダー波を利用していますが、ループコイルを使って車速を割り出すHシステムのことを「LHシステム」といいます。カメラ廻りの状況はHシステムと同じですが、レーダー部分がないので、「自動車ナンバー読み取り装置」と見分けがつきにくい場合があります。
ループコイルの代わりに光電管を設置
光電管式とは、道路下に設置されたループコイルの代わりに、送受光器を設置、クルマが2か所の光電管を通過した時間と、光電管の距離から速度を割り出します。場所移動が可能で、どこでも計測できるので、場所の予測がつかない場合があります。
大半は「レーダー式」ですが、「光電管式」も増えてきている
レーダーを積んだパトカーやワゴン車から、車速を割出し、検挙します。移動式のため、場所の特定が難しいです。レーダー式が大半ですが、最近では光電管を道路に設置、ワゴン車からクルマを撮影する方式も増加しています。
パソコンなどでインターネットから設置場所を検索できる
今では、オービスの設置場所はインターネットで簡単に検索できます。http://ktailab.net/orbis/index.phpの「オービス680」のサイトでは、地名や高速道路を選択して、オービスの場所を確認することができます。
スマホ用オービス場所確認アプリを使う
「iオービス」など、全国のオービス設置場所を網羅したアプリがiPhone、Android用どちらもダウンロードができます。また、使っているユーザが登録した場所も表示されるため、移動式オービスの場所確認にも対応できますね。
最近の探知機は進化している!
「レーダー探知機」は、昔から発売されていますが、最近の探知機は非常に高精度で、HシステムやLHシステム、Nシステム、オービスの場所など、さまざまな情報を事前に教えてくれます。
レーダー探知機では、設置場所の数キロ手前で警告がある
オービスが設置されている場所に近づくと、「レーダー探知機」では警告を発してくれます。おおよそ2km程度手前で警告があるので、スピードを制限速度内に落とし、オービスの場所を通過しましょう。
オービスが設置されている場所までは不明
オービスが設置されている区間を走行している場合、写真の様な標識が設置されています。残念ながら、オービスの場所まではわかりませんので、標識を確認した場合はスピードを充分に落とし、安全な速度でオービスの場所を通過しましょう。
オービスの場所が、新規導入等で不明の場合もあります。大切なのは、交通法規を守り、オービスの場所以外でも安全速度で走行することですね。
クルマの所有者へ「出頭通知」が送付される
オービス設置場所で撮影された後、少なくとも30日以内に警察から「出頭通知」がクルマの所有者の自宅へ送付されます。
スピード超過は「行政処分」対象
オービス設置場所で撮影された場合、「赤キップ」が切られることになるため、「刑事事件」として処理されます。このため、呼出を無視し続けると、「催促」があり、これも無視し続けると「逮捕」もあり得ますので注意が必要です。
罰金未納の記録は残っている
もし、速度超過の呼出を無視して、「罰金」も未納となると、この記録は残され、次回車検に合格できなくなります。こうならないためにも、「罰金」は確実に支払いましょう。
いかがでしたか?
オービスの設置場所を事前に把握しておくことはもちろん、普段からもスピード超過には注意して安全運転に心がけたいものですね。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
この記事に関する記事
キーワードから記事を探す
Copyright© 運営事務局