2016/09/25
るおう
新東名高速道路が開通したことが話題となっている高速道路ですが、関西でも大規模な建設を行っている高速道路が新名神高速道路です。まだ部分開通で未完成で、完成すれば首都圏や中部圏から関西への移動がより便利になります。そこで概要や目的、今後の予定などまとめました。
新名神高速道路とは名古屋市から神戸市を結ぶ約174kmの高速道路です。
現在は一部開通ですが、中部圏から関西圏への時間短縮・渋滞緩和、災害への対応など様々な効果が期待されている建設中の高速道路です。
首都圏や名古屋からは名神高速道路より格段に速く関西圏に移動が可能になります。
関西では草津ジャンクションから草津田上インターは平成17年3月、草津田上インターから亀山ジャンクションはは平成20年2月に開通しました。
現在は大津ジャンクションから神戸ジャンクション(約80km)の建設を進めています。
関西と名古屋を繋ぐ四日市ジャンクションから四日市北ジャンクションの建設、四日市北ジャンクションから亀山西ジャンクションを建設する予定になっています。これにより深刻な問題となっていた関西への行き来による東名阪道の渋滞を緩和することも期待されています。
新名神高速道路が全線整備されれば、神戸から名古屋間で走行距離約40km、時間約30分の短縮が見込まれています。
画像の青線は東名高速道路から名神高速道路で曲線を描いています。赤線は新東名高速道路から新名神高速道路で関東から関西まで直線に近い移動が可能になります。
関西へのアクセスが便利になります。
新名神高速道路の建設間にある名神高速道路・中国道高速道路(関西)・東名阪道高速道路(中部)は、交通集中による渋滞が多発しています。
新名神高速道路の整備により渋滞が多発していた各高速道路への交通量が分散され渋滞緩和が期待されます。
名神高速道路の豪雪地帯で、冬に速度規制や通行止が頻発している大垣インターから米原ジャンクションまでの交通回避にも利用されることが見込まれています。岐阜や北陸地方から関西への移動の緊急手段にもなります。
関西の高速道路周辺の活断層の位置
関西地方の名神高速道路や京滋バイパスの周辺には複数の活断層が確認されています。
国土軸が2ルート確保されることで、災害時のリスクが分散されます
関西での災害や事故、大規模改修工事の際には、名神高速道路等と相互に代替機能を発揮して的確に交通処理を行います。
神戸三田プレミアム・アウトレット
新名神高速道路付近には多くの観光地があります。(特に関西圏)
新名神高速道路の整備により、関西地域の観光地へのアクセス性が向上し、観光客や施設の来場客数の増加にも期待されています。
今まで関西の方や関西に行こうとしてた人たちで渋滞を回避してきた人たちへの足がかりになることでしょう。
各区間ごとに完成予定が違い、全ての完成は平成35年が予定されています。
関西圏では城陽ジャンクションから八幡ジャンクションは平成28年、高槻ジャンクションから神戸ジャンクションは平成30年(会社努力目標平成28年)、大津ジャンクションから城陽ジャンクションと八幡ジャンクションから高槻ジャンクションは平成35年に開通させるべく建設事業を行っています。
名古屋から関西圏へ行き来する四日市ジャンクションから亀山西ジャンクションまでは平成30年に開通予定となっています。
ただ道が出来るだけでなく当然多くのインターチェンジとサービスエリアが建設されることでより関西の各方面でのアクセスが便利になります。
滋賀県から順に、新名神大津スマートインター(ETC専用)・宇治田原インター、城陽インター、八幡インター、高槻インター、茨木北インター、箕面インター、川西インター、宝塚北スマートインター(ETC専用)ができます。
高槻ジャンクションから神戸ジャンクションの間に宝塚サービスエリアと茨木北パーキング2カ所を整備し、また大津サービスエリアを整備する計画があります(いずれも仮称)。
新東名高速道路ではたくさんのサービスエリアが話題となりましたが、関西の新名神高速道路のサービスエリアはいかに・・・
新東名高速道路の完成は、中部圏から関西圏へのアクセスだけでなく、首都圏や静岡県からのアクセスも所要時間が短くなり便利になります。
まさに日本の大動脈である東名高速・名神高速のダブルネットワーク化に繋がり、渋滞緩和や災害時の代替道路の確保にも貢献します。
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