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MT運転初心者向け!マニュアル車の運転がうまくなるコツとは?

4月は、新たな事を挑戦したくなる季節でもあります。特に、車の免許を取る中で、マニュアル車を運転するも「コツがつかめず難しい!」という意見をよく耳にします。今回はマニュアル車の運転に自信がない人向けに、マニュアル車の運転がうまくなるコツをお教えしたいと思います。

マニュアル車運転の「要」となるクラッチと、「半クラ」のコツ

まずは、色々コツをお教えする前に、「クラッチ」および「クラッチペダル」について説明したいと思います。

マニュアル車及びクラッチの仕組み

絵図のご覧のとおり、クラッチはエンジンから生み出された動力源をタイヤへ伝えるための「つなぎ」みたいなものです。
2枚存在する「クラッチ板」と呼ばれるものを、クラッチペダルによってつなげたり離したりしており、クラッチペダルを全く踏んでいない状態を「クラッチをつなぐ」、逆にクラッチペダルを踏んでいる状態を「クラッチを切る」と言います。
これらは教習所でも教わるので、皆さまはご存知のことかもしれません。

半クラってどういうもの??

では「半クラ」とはどういう状態なのでしょうか?先程軽く説明した通り、車を動かす力(動力源)を生み出すエンジンは、運転中は「常に」動いています。
そこに、いきなりクラッチをつなぐことは出来ません。
何故ならその状態を言い換えると、「全く動いてない」クラッチを「有無を言わさずいきなりつながれ!」と無茶振りをされているようなものだからです。
なので簡単なコツを使って、「少しずつ」つなげる必要があるのです。それが「半クラ」です。

半クラッチ(はんクラッチ)は、自動車及びオートバイのクラッチを完全につないでいない状態のこと。また運転用語及び動力伝達状態を表す語のひとつ。狭義には、運転者が自らの手足を用いてのクラッチ操作中のそれを指す。略して半クラとも言う。
この状態ではエンジンからの駆動力を変速機、トランスファー、デフギアなどの動力伝達系、及び車輪に加減して伝えることができる。そのため、車両の進行速度とエンジンの回転数が合致しない低速走行時や停車時にも駆動力を車輪に伝えることができる。

出典:https://ja.wikipedia.org

マニュアル車の運転はやっぱり難しい?

こんな難しい言葉たちを羅列しても「どういうこと?」としか言えないでしょう。しかしながらコツは至ってシンプルです。
マニュアル車を運転する筆者から申し上げますと、コツとしては「クラッチを雑に扱わず、優しく静かに扱う」と言い換えた方がいいかも知れません。
これはマニュアル車を運転する上で、一番大きなコツと言っても過言ではありません。
コツとしては、マニュアル車を発進する際、アクセルペダルを一切使わずに、クラッチペダルを踏んだ状態から意識的に「ゆっくりと静かに」離してみてください。
すると、オートマ車のようなゆっくり車が進む現象、いわゆる「クリープ現象」が出来ます。
その状態が「半クラ」です。

マニュアル車の半クラ練習に、「バックで駐車」が効果的?

今、教習所でマニュアル車を練習している方がいらっしゃいましたら、上記に書いたコツが少しでもお助けになればと思います。後は、経験と慣れさえあればマニュアル車の運転が自然とうまくなります。

しかし、免許を取ったはいいものの、未だにマニュアル車の運転に不安がある方は、普通に運転するより手軽に練習して、コツをつかみたい方が少なからずいらっしゃると思います。
そんな時は「バックで駐車」はいかがでしょうか?

「半クラの練習」の為のバック駐車?

どういう事かと申し上げますと、自宅の駐車場や広いパーキングスペースなど、駐車できるスペースがあれば大丈夫です。大事なのは「半クラ」の練習ができる環境です。

バックをする際、リバースギアに入れた後、アクセルペダルを一切使わず、クラッチペダル「のみ」で駐車してみてください。
通常のマニュアル車の発進と同じで、「半クラ」の状態が上手く出来ていれば、先程書いたオートマ車の「クリープ現象」と同じような状態となり、ゆっくり車がバックします。

駐車の練習もできるとなれば、コツつかみの「一石二鳥」!?

コツとしては、「車が半クラするポイントを意識する。」ということです。
ハンドルの切り替えと、クラッチペダルの加減のみの操作ですが、
先程も記述した通り、本来は「半クラ」の練習です。

運転中意識してクラッチをつないだり切ったりして、「どれくらいクラッチペダルを踏めば半クラの状態になる」を知ることが一番大事です。
しかしバックの駐車の回数を増やせば、必然的に駐車もうまくなるので、駐車のコツも半クラのコツもつかめば、「一石二鳥」のコツが得られるかも知れません。

マニュアル車の「坂道発進」がうまくなるコツは、「半クラ」がヒント!?

マニュアル車を運転に少し慣れたところで、第2の大きな課題である「坂道発進」に誰もが悩むでしょう。
教習所で習う方法は、クラッチをつなぎながらあらかじめ引いておいたサイドブレーキをおろす方法というものがあります。

サイドブレーキを使う方法と使わない方法、どっちがいいの?

教習所で習う方法もいいのですが、サイドブレーキを使わない、少々難しい方法もあります。

あらかじめ踏んでいるブレーキを離すと同時に、クラッチをつなげながらアクセルを踏んでいく方法ですが、最初はエンストを心配してエンジンの回転数を上げすぎたり、クラッチをつなぐタイミングが合わず、車がズルズルと下がっていくこともあります。
しかし先程書いた通り「車が半クラするクラッチペダルのポイント」を把握しておく事と、焦らず落ちついて操作すれば何ら問題はありません。

これら2つを紹介しましたが、ドライバーがマニュアル車を運転しやすい方法を選びましょう。

マニュアル車を運転する際、「ノッキング」を無くすコツとは?

さて、マニュアル車を運転する人の中で、違うギアへ変速したとき車全体が大きく「カックンカックン」するのを見かけます。これは「ノッキング」あるいは「しゃくり」と言いますが、主な原因としてはコツを使わず、お粗末にクラッチペダルを扱ってる事にあります。

ノッキングは、クラッチの扱いの雑さの「象徴」かも?

繰り返しの記述なのですが、マニュアル車を扱う上で大事なのは「クラッチの扱い方」です。
コツとして、「ゆっくり優しく」マニュアル車を扱えば、運転中にノッキングが起こることはありません。

最も大事なコツは「慣れ」!?マニュアル車の運転

かなり長文になってしましたが、いかがでしょうか?
読む前は「マニュアル車の運転ってコツが多くて大変そう」と思いますが、実際は単純なものです。

某ディーラーの担当者から、
「マニュアル車の運転はあらゆる車の操作の中で、クラッチペダルが肝心となる。」と聞いたことがあります。

コツと言えるコツは大したことは述べていません。「慣れ」そのものが最大のコツなのです。

マニュアル車の運転をより多くこなし、「慣れ」と「経験」を積むことが大事です。

もしそれでも分からなければ、YouTube等の動画サイトで「マニュアル車 運転」などと検索すれば多く登場し、よりコツがつかみやすいかも知れません。
正に「百聞は一見に如かず」を痛感するでしょう。

大事なことですので改めて述べますが、

運転が上手くなるコツは、「マニュアル車の運転をより多くこなし、
『慣れ』と『経験』を積むこと。」です。

「マニュアル車の運転は複雑してそう!」という古い考えは捨てて、
コツをうまくつかんで、マニュアル車を運転する楽しさを実感していただければと思います。

マニュアル車の簡単なコツをつかんで、運転をフルに楽しもう!

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