記事ID29708のサムネイル画像

苦手意識を克服しよう!マニュアル車の運転のコツをお教えします

オートマ車が普及し始めた頃「俺のは自動車、お前のは手動車」とマニュアル車を揶揄する冗談がありました。運転のコツのいらないオートマ車に乗っている方こそ揶揄されて然るべきと苦笑した覚えがあります。今回は見直されているマニュアル車の運転のコツについてレポートします。

オートマ限定では社用車などに対応できないことも

マニュアル車の運転のコツをお教えする前に、オートマ車全盛のこの時代に何故マニュアル車の運転を覚えなければならないのかのご説明をしたいと思います。

まだまだ日本の会社で使われる社用車の中にはマニュアル車が数多く存在します。農家や建材店などで使う軽トラックに至ってはそのほとんどが未だにマニュアル車です。いつどこでマニュアル車の運転をしなければいけなくなるか分かりません。マニュアル車の運転のコツは覚えておいて損が無い、どころか、絶対に覚えておいて頂きたいものです。

オートマ車とマニュアル車の運転の違い

回転数0、警告灯全点灯

オートマ車に乗り慣れた人がマニュアル車を運転して一番悩むのがエンストではないでしょうか。ちょっとしたコツを掴めばマニュアル車でのエンストは回避できるものですが、乗り慣れていなければ焦りが先に出てしまい、エンストの連鎖ということにもなりかねません。確かにインパネが画像のような状態になると焦ります。エンストさせないコツを考えて参りましょう。

マニュアル車の運転のコツはクラッチ操作から

エンストを起こしてみましょう

三連ペダル
一番左側のペダルがクラッチペダル

手順は簡単です。エンジンの掛かった車の、真ん中のブレーキペダルを右足で強く踏み、クラッチペダルを深く踏み込みギアを入れます。左足のクラッチペダルをゆっくり上げて行きましょう。ググググ、ガックンとエンジンが停止することでしょう。この「ググググ」が「半クラッチ」の状態です。半クラッチの感覚が掴めたらコツの第一段階クリアです。

サイドブレーキと連動させてみましょう

先ほどの操作を、今度はフットブレーキを使わずにサイドブレーキで行ってみましょう。平地の広い場所(閑散とした大型スーパーの駐車場など)で試してみて下さい。今度は例の「ググググ」が起こったらクラッチはそのままキープしておいて、ゆっくりサイドブレーキを離していきます。アイドリングだけでも案外スムーズに車が前進するはずです。コツの二つ目クリアです。

マニュアル車の運転のコツはアクセルワークから

回転数キープはコツがいる

半クラッチを覚えても、マニュアル車ですとアクセルワークが未熟だとエンストもするし、またノッキングというガクガクの挙動も起きます。まずはエンジンの回転数キープを覚えましょう。クラッチが繋がり車が動き始めたということは、その分エンジンに負担が掛かっているということです。当然回転数も落ちてきます。落ちた回転はアクセルを踏むことで補わなくてはなりません。スムーズな運転を心がけるなら、1速で1000回転を目安にアクセルを開けて下さい。

ギアチェンジにもマニュアル車の運転にはコツがいる

1000回転キープしたら2速にチェンジ

マニュアル車の運転をしていて、又は人の運転する車に乗っていて気になるのはギアチェンジの時の衝撃です。ガックンというショックがあると不安になるものです。しかも会社のマニュアル車を運転していてのそれは、積み荷にも影響があります。1速で1000回転をキープできたら素早く2速にシフトアップして下さい。「素早く」がコツです。なるべく1速での時間は短くしましょう。

坂道発進のマニュアル車の運転のコツ

苦手意識が大敵

教習所時代から何かと話題になったであろう坂道発進。苦手意識が染みついてしまっている方も多いのではないでしょうか。特にマニュアル車であれば後ろに下がる事も考えられます。ぶつけたらどうしよう、クラクションを鳴らされるのでは、などいらぬ心配に体はどんどん固くなってきます。しかし運転のコツさえ掴んでおけば大丈夫です。

運転のコツは同じです

基本(コツ)は一つ

前述した「1000回転キープ」を思い出して下さい。車が動こうとすればエンジンに負担がかかり回転数が落ちるのは当たり前の事です。坂道ならばその負担が大きくなるのは至極当然の事です。サイドブレーキを引いている限り車は下がりません。安心してアクセルを踏んで下さい。クラッチの項ですでに半クラッチは覚えているのですから、後はサイドブレーキの離し方を慎重にするだけです。坂道発進のコツは、「強めのアクセル、慎重なサイドブレーキ」と覚えておいて下さい。

運転のコツは忘れます

あれ、どうだったっけ?

運転は多少車から離れていてもそうそう全てを忘れる事はありません。しかし、微妙なクラッチワークやアクセルワークはすぐには蘇りません。マニュアル車の運転は反復練習をして体に覚えこませる事が一番ですが、それが済んだら、忘れないように定期的に練習をすることが大事です。それが運転全体の自信にも繋がります。

いかがでしたでしょうか?

仮にオートマ車しか運転する予定の無い方でも、マニュアル車の運転のコツは覚えておいて下さい。マニュアル車でドライブの途中で運転手が体調不良になることだって無いとはいえません。もしあなたがそんな事態に遭遇し、困った時にはこの記事を思い出して下さい。

関連する記事

この記事に関する記事

この記事に関するキーワード

キーワードから記事を探す

TOPへ